イベント

プレスレポ:現代アート展『~ 強制? 矯正? 共生? ~』

いよいよ来週から、第9回 現代アート展『~ 強制? 矯正? 共生? ~』が王立第一美術館西棟にて開催される。

今回は一足お先にプレスカンファレンスへの招待状を入手できたので、僭越ながらそのご報告をば。

まずはアエム・ルレルダダリア・トーランス館長のご挨拶から一部を引用させていただきたい。

“われわれは過去、自分たちの利益を追求するため、他の種に対して暴力を以てなにかを強制したり、あるいはその本来の在り方を矯正したりしてきました。その過程で絶滅させられた種や、今まさにその危機に瀕している種も多数あります。しかしそれは正しい姿勢ではなかったと堂々と言い切れるようになったのはわれわれの長い歴史から見ればごく最近のことであり、完全なる達成にはまだまだ程遠いと言わざるを得ません。今期の展覧会ではそうした問題意識を共有する17種族、41組のアーティストからお寄せいただいた計58作品を展示しております。”

この日プレス公開されたのは、そのうちの4作品だ。

1階メインホールで館長のご挨拶を頂戴した後、全員に配布されたガイドペンダントを首またはそれに相当する部分に掛ける。

今回は展示の性質上、作品へ/からの投影・汚染を防ぐ魔力遮断機能が通常より高く設定されている(レベル5相当)ので、延命魔法を常時使用している場合などは受付にて申告されたいとのこと。

さあ、それでは以下に作品のレビューを開始しよう。

門外漢ゆえ、ご笑覧いただければ幸甚である。

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企画展「もしも魔法がなかったら」開催

パレンティア王国国立博物館(写真)が16日、大規模企画展「もしも魔法がなかったら‐テクノロジーの永遠‐」を開催した。

同企画展はパレンティア王国内外の著名なアーティストを招き、共通テーマとして「魔法のない世界」を掲げ、制作物を発表した。

作品は魔法の対概念とされている「科学」を取り扱ったものが多い。精霊の力や魔力を使わず人工的な力でモーターを回す機械や、すぐ隣にいる妖精を視認せず、電気の力で動くデバイスを見つめ続ける人間の絵等が展示されている。

「充分発達した魔法は、科学と見分けがつかない」魔法工学の権威であるアーサー氏はかつてこう語った。科学は魔法と違い、自らに魔力がなく、術式を理解しない者でもボタン一つで利便性を享受することができる。しかし、発展を続ける現代の魔法も、術式の簡略化や素材の保存性の向上などでその利便性は多くの人々にいきわたるようになってきている。

テクノロジーの永遠は、いつか魔法の神秘をも内包していくのかもしれない。

初日に企画展を見学した来場者は、「魔法がなく、精霊もいない世界なんてつまらない」「この広い世界のどこかには、魔法のない場所があるのかも」「魔法がなければ、人は魔法使いの古いしきたりや家柄に縛られることなく、自由に職業や住む場所を選ぶことができるだろう」などのコメントを寄せた。

国王、建国記念式典の詠唱で不正行為?

呪文の詠唱を苦手とする魔法使いは多い。

発音の難しい単語が多く、さらに一度でも詰まったり噛んだりするとまた唱え直し……詠唱の終盤で失敗して「ああもう!」となった経験がある方も決して少なくないだろう。

そして公式にもっとも長いと言われているのが、レガリア国の建国記念式典にて国王によって暗唱される習わしの呪文『シェアハピ』である。

先日おこなわれた記念式典では国王が初めて最後まで『シェアハピ』詠唱に成功し、感動を巻き起こしたばかり。

国民の健康と幸福ならびに国の繁栄を祈る内容で、文字数にしておよそ5000、すべて読み終えるのに15分ほどかかる。

さらに『シェアハピ』は一冊の魔導書に記載されており、呪文は魔導書の気分によって毎年変更されるため、国王は毎年新しい呪文を覚え直すことになる。

途中で失敗してしまうと国の運勢が傾くと言われているため責任重大である。

ところがなんと、今回国王の詠唱に不正が発覚したという。

当代国王アウグスティヌス・フォン・レガリアは、呪文の詠唱が苦手な王として有名である。

前年度の呪文詠唱では開始30秒で舌を噛み、最速記録を打ちたてたばかりだ。

それが今年の式典では、突然すらすらと最後まで完璧に詠唱を終えたのである。

この結果を不審に思ったとあるゴシップ誌の記者が使い魔を飛ばし、関係者の会話を偶然聞き取ったところ……なんと鏡魔法を応用した高度なカンニングペーパーが使われていたというのだ。

演壇は国王を護るための透明な魔法防御球膜で覆ってあり、国王はその中に立って呪文を詠唱する。

その膜に半透鏡魔法(※通常の鏡魔法とは異なり、表側から当てた光は反射するが、裏側から当てた光は透過するような鏡を創りだす)を用いることで、国王側から見たときだけ呪文が映し出されるという。

当然、国民側から見てもただの透明な膜にしか見えない仕組みだ。

この疑惑は国中で広まり続け、国王はついに会見を開いて

「そのような事実はない。一年に一度の詠唱は国王として欠かすべからざる義務であり、私は入念な暗記と詠唱練習を繰り返してから本番に臨んでいる。上手になったとするならば、それは私の努力の成果である。誰が言い出したのか知らないが、無責任な噂を流すのはやめていただこう」

と防御膜の内側から流暢に語った。

ちなみに、呪文で国の運勢が左右されるというのは言い伝えに過ぎない。

これまでも数年に一度は国王が詠唱を途中で失敗していたが、レガリアはいまだ存続している。

建国記念式典では国民が「何分で失敗するか」などの賭けで盛りあがる一幕もあり、呪文の効果も疑問視されていることから、あくまでも儀式の一環という形である。

サマルコレクション2019S/S発表。テーマは「知性と野生」

”闇にとけこむ”がブランドコンセプトの「サマル (samar)」が、2019年の春夏コレクションを、現地時間6月23日17時過ぎにレーヴァ国で開催した。

メインデザイナーのルナリア・キャラウェイ移籍後初のコレクションということで、注目度の高い今期。ショー会場は、レーヴァ国随一のファッション特区レビアカヌラ市魔法騎竜警察兵舎。

三日月の下、空中に設営されたテントの中央には、夜会をイメージした巨大な漆黒のシャンデリアが用意され、会場は約3万本のハイドランジアの花々で彩られていた。

ファーストルックは、シュバルツレーヴェのファーを模した漆黒のセットアップ。風にそよぐ透ける素材のオプションマントやショート丈のボトムスなどクリーンでユニセックスに利用できる軽やかなルックは、フロントローのエルフ族から熱い視線を浴びていた。

中盤にはサラマンダーのウロコを花弁に見立てたフラワーモチーフのフルスカートが鮮やかな印象を残した。

初登場となる、箒の柄までトータルコーディネートされたダークラミアのエクスヴィアカバーや、ビルドアップチャームに”ビー”(蜂)のモチーフが有名な「アパースノスチ」のレーヴァ国第一級魔法危険物取扱士ソラリア・デナンガンが手掛けたスフィアナイトのジュエリーなどが加わり、ワイルドさの中に知性を感じる夏の魔法使いの装いが披露された。

全30体から構成されたコレクションでは、ルナリア・キャラウェイが解釈する「野生に包まれた知性」を表現したという。月光に舞うハイドランジアの精霊からインスピレーションを得て、女性的なクチュールのアイデンティティーを現代的なマスキュリンの文脈に落とし込み、前デザイナーのアーカイヴから着想を得たというブランドならではのサバトモチーフが数多く反映され、呪術行使の効果効率も高めている。

また、ユスティア王立大学魔術科マギデザイン研究室との共同研究チームの成果として、原色のアイテムに彩度調整魔法陣を反映し、真夏の日中から闇夜までオールタイムマッチのルックが最後を飾った。

会場には8,000人以上のゲストが箒来場し、先日、ニーニャ・ヌーニャ国境を騒がせた魔術牛の良質な皮革を原資に立ち上げた「ガリゼルトン」で自身もデビューコレクションを発表した両国王や、前任のセバスチャン・ドラコ・アッシュ、そしてタール・ダークフェルド、「SEIMEI ABE」の阿部晴光、「アンダードラフト」の低田賢三といったデザイナーなどが、フロントローでルナリア・キャラウェイの新たな門出を見届けた。

もふもふしたい人集まれ! カーバンクル品評会

最近疲れている、癒しが足りない……。
そんなあなたに、可愛らしいイベントのお知らせです。

来月1日~3日の3日間、イッシュヴゥリテ地区にて、カーバンクルの品評会が開催されます。

本品評会は出場枠が3部門に分かれており、ネコ型、ウサギ型、リス型の各部門で入賞した上位2組が、この秋に開催される国際大会の出場権を手にします。

品評会の審査基準は、額の宝石の輝きのほか、毛並み、特技、飼い主とのパートナーシップの強さなど、10項目ほどに渡って厳しく審査されるとのことです。

また今回のイベントでは、品評会と並行して、カーバンクルとの触れ合いコーナーや里親募集コーナー、ブリーダーによる育成アドバイスなどの企画も充実。昨年の地区チャンピオン達によるデモストレーションも開催されます。

この機会にぜひとも愛らしい彼らに会いにいきませんか? 癒しとともに新たな出会いがあるかもしれませんよ。

イベントに関する問い合わせは、カーバンクル品評会委員会までご連絡くださいませ。

舞い踊る人形たちの祭典! ドールダンスの世界大会が開催決定

今月27日、音楽に合わせて魔導人形を躍らせ、その美しさなどで勝敗を決める「ドールダンス」の世界大会の予選が行われることが発表された。開催地は、魔導人形の生みの親であるレーツィル・ダウゴ氏の故郷であるロダンス王国。

世界規模での開催は今回で2回目。各国のファンからは開催に喜びの声があがっている。

ドールダンスは、術者の魔法を組み込み思い通りに動かす魔導人形を用いる。

専用の魔法を使用するうえ、人形を買おうと思えば相応の値段がかかる。出場者の中には人形を一から自作する強者もいるが、魔法の知識だけでなく人体の構造についての知識も必要なため初心者は手が出にくい。

難しいといわれているのは、動かすことはできても、それが生き物のような動きを再現できているかは別問題になってしまうという部分だ。特に踊りの美しさや動きが重視されるドールダンスは、精密な魔法操作が必要となる。

しかし、最近では魔法の発展により細かい設定をしなくともある程度は動かすことのできる、半自律型の魔導人形も出てきている。半自律型の登場を受け、ここ数年でアマチュアの大会も増えてきている。

今大会の優勝候補筆頭は、前大会で圧倒的な力を見せつけた、日本という小さな島国出身の二国道成氏。

彼の強みは、日本の伝統舞踊を取り入れたゆったりとした動きだ。意気込みを取材すると道成氏は「伝統と魔法をうまく組み合わせた、故郷の風景や歴史を感じ取れるような踊りをしていきたい。」と答えた。

また前回大会で2位だった開催国であるロダンス王国出身のグラベル・エイリオ氏は「母国での開催であるうえ、前回の悔しさをここで晴らしたい。」と語った。

グラベル氏は二国氏とは真逆のダイナミックな動きを主体としたダンス。この2人を中心に人形使いたちの熱い戦いに期待が高まる。

発足300年の魔法管理機構「バベルの塔」、式典開催

19日午前、今年度で発足300年を迎えた魔法管理機構「バベルの塔」にて式典が執り行われた。

バベルの塔の起源

1,000年以上続く魔法の発展、その中でいくつもの戦争が発生した。中でも歴史上最悪とも言われたのが、各種族が入り混じり血で血を洗う戦いが50年続いた世界魔法大戦だ。

その失敗と教訓から、「魔法は生きるために使用されるべきもの」という大前提の下、様々な種族が和平を結ぶと同時に、争いのために魔法を使わせないようにするための抑止力、また管理機構として発足したのが「バベルの塔」である。

以来、バベルの塔は、すべての種族の平和と繁栄のために魔法研究者を集い、数多くの魔法を生み出し、また改良してきた。

バベルの塔管理者のコメント

現在のバベルの塔の管理者は3人。その中でも発足当時からその席に座るエルフ族のルヴィド・シュ・エーゲルセルン氏は「この役目を持ち早300年。争いを生まずただ平和と繁栄の中にいれた幸運と事実を戦争で無念の中に死んだ者たちへのたむけとしたい。今後も先人たちの願いを無に帰さないよう、この責を全うし続ける所存」と決意をあらたにした。

また、バベルの塔研究所所長のナタリー・エイブラハム氏は「このような節目の日にこの場所に立てる栄誉を与えてくれた偶然に感謝したい。これからも市民の皆様に便利に、かつ安全な魔法を提供できるように研究所一同で頑張っていきたいと思います」と語った。

今回の式典にはバベルの研究者や職員のほか、各国各種族の魔法研究者や要人たちが訪れ祝辞を送った。

式典の様子について

午後には祭典と称してバベルの塔周辺に各国の魔法グルメの店が立ち並び、訪れた市民でにぎわった。

また、普段はバベルの関係者しか入れないバベルの塔の一部が一般開放され、途中で入場規制がかかるほどに一般市民が殺到した。

中の様子を見た女性の話では、「思っていたよりもきれいで、とても広かった。ゆっくり見たかったが流れが強く満足には見られなかった」とのことだ。

来場者は各種族合わせて700万人を超えたようで、一般公開を決めたバベルの塔の広報課担当は「思っていた以上の来場者で対応が追い付かなかった。入場規制で見れなかった人たちのためにまたこういったことはしていきたい」と語った。

 

風杖祭 レーテ村で開催

南部豪風地方のレーテ村で、今年も風杖祭が行われました。

風杖祭はレーテ銀で有名な同村に伝わる伝統的なお祭りで、参加者が風の魔法や精霊を使って長さ70~300セメタ、重さ0.5~4キラムの杖を飛ばし、その飛距離を競うものです。

祭りの原型は、かつてこの地で悪事を働いた大蛇を封じ鎮めるための神事であったといわれていますが、参加者たちの華やかな銀飾りや卓越した魔法制御を目当てに、30年ほど前から観光客にも人気のイベントとなっています。

今年は魔力自慢の20人ほどの若者たちが参加し、杖が投げられるたびに見物客から大きな歓声が上がりました。

今回の優勝者は姉妹で参加した最年少のロッテちゃん(11)で、「精霊もちゃんと言うことを聞いてくれて、お姉ちゃんに勝てたのでうれしかったです」と笑顔を見せました。

また、運営委員長でもある村長は「昨年は精霊の(制御を誤ったことによる)事故がニュースにもなり、参加者が出ないのではないかと心配しましたが、今年はこうして無事に終えることができてよかった。地の蛇もこの一年はおとなしくしておりましょう」と語りました。

エヴィアン島で「三日薬草市」開催

空中群島のひとつであるエヴィアン島で「三日薬草市」が開かれ、多くの魔法使いたちでにぎわった。

三日薬草市は名前の通り毎月朔の日から三日間催されており、今月はシャークストロベリー、アマヨモギ、コウモリチューチューミントなど初夏の訪れを感じさせる品々が市場に並んだ。

中でも人気なのはコカトリス糞の肥料を使った無ゴーレム栽培の月光ハッカだ。ゴーレム使役栽培の月光ハッカは独特の苦みがあり、調合する際は中和する必要がある。しかし、エヴィアン島産の月光ハッカは苦味がほとんど無く、爽やかな甘味を感じるほどだ。月光ハッカティーを試飲したエルフの女性は「苦手なきつけ薬もうまく調合できそう」と笑顔で話した。

薬草市に出店する農家のひとり、ラワナ氏は「エヴィアン島の豊かな月光と風が薬草を美味しく育てている」と話す。「無ゴーレム栽培は手間がかかるが、自分の手で育てると微細な魔力変動に気づくことができる。これからも質の良い薬草を消費者の方々に届けていきたい」ラワナ氏は誇らしげに語った。

月光ハッカの収穫は来月まで。一味違う薬草を試してみたい魔法使いの方は来月の三日薬草市(※注)に是非エヴィアン島を訪れてほしい。

 

(※注)来月はマンドレイク収穫祭も並行して行われるため出店者、参加者共に耳栓(もしくは耳塞ぎ魔法)の準備が必要。注意されたし。

夏至のお祭り今年も ハーブ「つみ放題」人気

夏至のおとずれを祝う「第176回  夏至祭り」が、今年も国立魔法植物園で開催された。毎年恒例の大篝火の踊りや、薬草つみ放題が行われ、多くの見物客で賑わった。

今年の大篝火の踊りは反時計回り。きらびやかな衣装をまとった老若男女の踊り子たちが、思い思いのハーブの冠を載せて舞を舞った。

人気のハーブつみ放題は今年で3度目。指定の袋にセントジョーンズワートなど6種類を詰め込み、200ゴールドで持ち帰れるというもの。女性や親子連れを中心に盛り上がり、ハーブがなくなったため予定の時間を繰り上げて打ち切りとなった。

また薬用植物部では、マンドレイクの間引きが一般公開された。見学客50人は保安説明を聞いたあとに専用の耳栓をつけ、資格を持つ専門家が丁寧に芽をとる作業を見守った。

夏至祭りは年ごとの夏至の日に合わせて催される。植物園のランカスター園長は「夏の到来を告げる伝統的な祭り。今回も多くの方々に来ていただき光栄」と嬉しそうに語った。