芸能

人気歌手 疑惑のMV

先日公開された人気歌手シンセルス・ピルアーノンさんの新曲MVが大きな話題となっている。

新曲は「魔法なんてなくっていいの。」。我々魔法使いの存在意義を根幹から揺るがすタイトルである。

この曲はタイトル発表時からかなりの物議を醸していたが、MVが公開された途端になぜかぱったりと批判が止んでしまったのだ。

しかし、この曲の不可解な点はそれだけに留まらない。なんと今までアンチとして活動していた人たちまで彼女のCDを予約し、彼女を讃え始めたのだ。まるで洗脳でも受けたかのような豹変ぶりに危険性を感じた警察省が動画を削除したが、個人用にファンが保存していた動画が次々にアップロードされ、警察とファンのいたちごっこになってしまっている。

この不思議な現象を探るため、魔法映像学の権威モヴィリオ・エイゴン博士が映像解析魔法を用いて詳しく調査したところ、驚愕の事実が判明した。なんとMVの途中に何度か非合法魔法陣が表示されているとのことだった。

魔法陣に組み込まれていた呪文は3つ。1つ目は「シンセルス・ピルアーノンを好きになる」、2つ目は「このMVを繰り返し見たくなる」、3つ目は「新曲のCDを購入したくなる」だった。

これらの魔法陣により購買意欲が刺激され、MVを見ずにいられない中毒のような状態になってしまうのである。しかし、エイゴン博士はこの魔法陣の効果に懐疑的である。レポートでも「これはサブリ・ミ=ナル効果と言い、かつて映画などに用いられた手法です。しかし、これに実際に効果があったかどうかは研究者の間でも意見が分かれているものなのです。よって、今回の騒動すべての原因をこれらの魔法陣に求めるのは危険かもしれません」と述べている。

シンセルス・ピルアーノンさんはこの件に関して最初から一貫して黙秘を貫いており、事務所側も沈黙を保っている。今後の展開によっては、最近活躍に陰りを見せていた彼女の進退にも関わるのではないだろうかと、一部の有識者の間では話になっている。続報が待たれる。

(※記事中の魔法陣はイメージ図であり、動画に使用されたものとは異なる)

人気デュオグループ 発表楽曲に「トキシック魔法」の疑惑

200年もの間、音楽界を牽引し続けてきたスーパーデュオグループ『アルマティ』に衝撃的な疑惑が持ち上がった。

『アルマティ』と言えば、シルヴァン・ジルベール氏(280歳)とラズリー・クロライト氏(260歳)で構成された世界的に人気を誇る男性デュオグループだ。

2人はその高い歌唱力とエルフ族特有の端正な容姿で人気を博して以来トップを走り続けてきており、新曲が発売される度にパンデミック的な盛りあがりを見せてきた。

これまでスキャンダルで市井を賑わすことの無かった2人ではあるが、この度彼らにある疑惑が囁かれている。

その内容は、『トキシック魔法を用いた楽曲の販売』だ。

彼らのデビューから今日まで発表されてきた楽曲のほぼすべてに、トキシック魔法が用いられていたというのである。

音楽にトキシック魔法を使う手法は、古においては作曲者や歌手が人気を得るために用いられてきた。近年ではマインドコントロールに該当するとの見解が有識者間でなされ、音楽界に関わらずあらゆる方面での使用が禁止されている。

今回の疑惑が事実であるのならば一大スキャンダルではあるが、『アルマティ』の両名と所属事務所の『シュミット』は沈黙を保ったままである。

果たして真相はいかなるものなのか。1日も早い説明が求められる。

人気エルフ歌手、200歳年下の年配男性と結婚

六月にふさわしいめでたいニュースが舞い込んできた。エルフ族人気シンガーソングライターのエヴァ・ブルムフィールド氏(256)が所属事務所を通した会見で結婚を発表した。

エヴァ氏と言えば100年前、圧倒的ルックスと歌唱力で魔劇『微睡む世界の歌姫』にて主演、主題歌に大抜擢されて以来、老若男女問わず幅広い年代から支持された絶賛売り出し中の大人気アーティストである。事務所によると結婚相手は60代の人族一般男性。

エヴァ氏は「年下ですが父親のような安心感を感じるとても優しい人です。幸せな家庭を築いていきたいと思います」とのコメントを発表。

記者からの「年の差婚となるが、それに伴う問題についてはどう考えているのか」という質問に対し、「2人でゆっくりと考えたいです。彼の介護はあるかもしれませんが赤ちゃんの世話みたいなものなので(笑)。エルフ伝統の反魂の儀もありますし(笑)」と茶目っ気たっぷりに回答。

左手の手首にはエルフ族伝統の婚姻の証であるブレスレットを巻き、200歳差の花嫁は終始幸せいっぱいの様子で記者からの質問に答えた。

結婚に際し芸能界を引退する予定は無く、来年公開予定のラブコメディ魔劇『杖の森にて会いましょう』では主題歌、主演を務めることが決定している。