コラム

いつもより少し大胆に、CAROLより新シリーズ コスメ発売!!

可愛らしく幻想的なパッケージと高い品質で幅広い種族から支持をされている『CAROL』から、新しいコスメシリーズが発売されることが決まった。

その名もずばり『Mange Moi』。
かなり、セクシーなネーミングである。

CAROL社の商品開発部によれば、今回のコンセプトは『fascination』。
好きな人、憧れの人、特別な人とデートをする時に、ぜひともこのシリーズを使って演出をして欲しいとのこと。

また今回のシリーズには、同社が独自に開発し特許を取得した魅了魔法を成分化したものが配合されている。
この魅了魔法について、詳しいことは企業秘密のため取材NGだったが、従来の魅了魔法とは異なり、特定の状況下においてのみ発動するようになっているという。

今回CAROL社がしかけた魔法がどのようなものか気になる方は、来月7日~21日にかけてCAROL社の各ショップで開催される先行体験会へ足を運んでみてはいかがだろうか。

なお、今回のラインナップは以下の通り。

☆ファンデーション(リキッド・パウダータイプ)各種全6色

☆リキッドルージュ 全21色

☆ティントチーク 全4色

☆アイシャドウパレット 全10種

※発売日は8月中旬予定。

気まぐれ魔導書レビュー(生活実用編)

どうも、瑞々です!

前回は、実際に魔法を使うことを目的とした場合、どんな魔導書を使えばよいのかを少し説明してみました(あくまで私見)。

今回は、

「細かいことは抜きにして、魔法を生活で使いたい」

「一人暮らしを始めるので必要な魔法を習得したい」

「学校で習った魔法だけでは不安」

といった方へ、実践的に魔法を使うことに特化した魔導書を紹介していきます!

さっそく始めましょう……。

続きを読む

豆腐小僧の豆腐品種改良へ

豆腐小僧の豆腐と品種改良

豆腐(Tofu)と言えば、そのヘルシーさから
昨今は世界中で注目を集めている、ヘルシー食品であるが、日本では雨季に入るこの時期、
やたらと豆腐を勧めてくる、妖怪がいる。

彼らの名前は「豆腐小僧」
何とも安直なネーミングと思っても、決して本人達に向かって言ってはいけない。
言ってしまったが最後、肩を落として、
落ち込む姿はあなたの良心を痛めることになるだろう。

豆腐小僧の容姿は日本古来の子供達の姿を反映している。
蓑で作られた傘を被り、髪型は坊主頭が主流。
着物と草履。そして片手には自作の豆腐。
年齢で言えば5~6歳程。
ふっくらとした頬に、くりくりとしたつぶらな瞳の子供である。

彼らはその愛らしさを活かして、自作の豆腐を食べるように、勧めてくるのだが、
その姿に絆されて豆腐を食べてしまってはいけない。
何故ならば、その豆腐を食べてしまったが最後、身体中にカビが生えてしまい、その様はまさに、巨大ケサランパサランと言った具合である。
そして彼らはと言えば、いたずら成功したとばかりに楽しそうに「ケラケラ」と笑って去って行く。
豆腐を食べた人びとは、真っ白なカビに覆われ、ケサランパサランあるいはイェティの如くなったとしても、そのあまりの無邪気さに
大抵は、怒ることもなく“引っかかってしまった”と思うのだとか。

因みにこの白カビはお風呂に入ってしっかりと
身体を乾かせばすぐに取れ、また病的要因になり得るカビでは無いとのことが近年では解明されている。

また、この豆腐小僧の豆腐であるが食べた際に
カビが身体中に生えるのは人間種だけであることも分かってきた。
WHOの研究によれば、豆腐小僧の妖術と
人間種のみが持つ抗体が反応をしてカビが生えるとのことである。

この度、研究結果を受けて、豆腐小僧一族では、
人間種が食べても、人体にカビの生えない豆腐を作るべく品種改良に着手を開始したとの発表をした。
新製品については今年中の完成、
来季販売を目標にしているとのことである。

因みに、豆腐を食べてもカビが生えなくなるという
今回の品種改良については、彼らのアイデンティティーの根幹を揺るがすことにはならないのか、
気になり、弊社より問い合わせをしたところ、
直筆にて回答があったため以下に掲載させて頂く。
なお、彼らの手紙を公表することは了承済みである。

この手紙を読んだ瞬間、彼らのあまりのいじらしさに
私がうるっと、来てしまったことはここだけの
秘密にしていただきたい。

豆腐小僧一族の豆腐については
「カビさえ生えなければ、毎日食べたい」と
いう、ファンもいるほど味には定評があるため、新製品の完成が楽しみである。

そして、食べても『カビが生えなくなる』とのことであれば、2回目以降の勧誘を断り、彼らの肩を落とす姿に良心が痛む日もなくなることだろう。

どんな種族でも、子供に似合うのは笑顔の他には無いのだろうから。

魔法を使ってみよう!基礎編

今まで魔法を使ったことのない初心者さんは、魔力の扱い方がよくわかっていない人も多いでしょう。しかし、問題ありません。どんな人でも慣れれば簡単に出来るのです!

1.そもそも魔力とは……?

魔力とは身体の内部を血管のように巡っているもので、心臓の近くに魔力を生成するコアが存在します。そこで魔力を作り全身に巡らせているのです。魔力の多い少ないは人それぞれですが、大抵の人はコアがあり、魔力が巡っているので魔法を使うことができます。

2.魔力を操作してみよう!

では、いざ、魔法を使ってみましょう!魔法において何よりも大事なのはイメージです。

まずは魔力を操作するところから。

好きな方の手のひらを上に向け、「そこから身体を巡った魔力が腕を通り、手から出てくる」ということを強く念じます。

上手くいけば、だんだんと手のひらがじわじわと暖かくなるのを感じるはずです。一般的に魔力は目に見えないので、温もりを感じることが出来れば成功です。しかし、手のひら周辺の空間が歪んで見える人がいるかもしれません。その人は魔力量がかなり多い人です。魔法の才能があるので、是非魔法の道に進みましょう!

なかなかうまくいかない人は目を閉じてより鮮明に想像してみましょう。一度コツを掴んでしまえば2回目以降は簡単に出来るはずです。

3.魔法を使ってみよう!

魔力を放出できればあとは簡単です。魔力を放出した状態で、呪文を唱えます。

炎「炎よ、猛れ」
水「水よ、渦巻け」
風「風よ、唸れ」
地「大地よ、轟け」

これらが、基本4属性の基礎呪文です。地属性は手からではなく、足から大地に魔力を伝えるように魔力を放出しましょう。
どれかひとつ、感覚的にこれだ!と思ったものはありませんか?それがあなたの属性のはずです。

魔法が使えたのならば、魔法使いになる道の第1歩を踏み出しました!あなたも、私たちと共に、魔法を究めてみませんか?

もふもふしたい人集まれ! カーバンクル品評会

最近疲れている、癒しが足りない……。
そんなあなたに、可愛らしいイベントのお知らせです。

来月1日~3日の3日間、イッシュヴゥリテ地区にて、カーバンクルの品評会が開催されます。

本品評会は出場枠が3部門に分かれており、ネコ型、ウサギ型、リス型の各部門で入賞した上位2組が、この秋に開催される国際大会の出場権を手にします。

品評会の審査基準は、額の宝石の輝きのほか、毛並み、特技、飼い主とのパートナーシップの強さなど、10項目ほどに渡って厳しく審査されるとのことです。

また今回のイベントでは、品評会と並行して、カーバンクルとの触れ合いコーナーや里親募集コーナー、ブリーダーによる育成アドバイスなどの企画も充実。昨年の地区チャンピオン達によるデモストレーションも開催されます。

この機会にぜひとも愛らしい彼らに会いにいきませんか? 癒しとともに新たな出会いがあるかもしれませんよ。

イベントに関する問い合わせは、カーバンクル品評会委員会までご連絡くださいませ。

国際憲兵団にマークされている5つの秘密結社

国家存亡の危機、国際指名手配犯、戦争回避、暴動鎮圧……全世界の均衡を維持するために日夜働く国際機関、国際憲兵団。

彼らの扱う事件はどれも大規模で邪悪で複雑なものばかり。国際憲兵団にとって事件とは、“起こってからでは遅い”ものなのだ。

そのため、彼らは重大事件を起こしそうな危険な組織・団体を見つけては職員を送り込み、24時間365日監視しているという。国際憲兵団公式の掲示板には、現在マークされている要監視団体のリストが公開されている。

↓要監視団体リストの術式アドレス

Ehh/world.policemen.institution/zxzx@@msjziwhdkaa%hell.magi

今回はこのリストの中から一風変わった団体を紹介しよう。

1. 革命の日の入り

『革命の日の入り』は、大陸南部を中心に活動する宗教結社だ。

“邪神”を自称する正体不明の人型生物『キァキァラナン』を崇拝しており、信者はキァキァラナンの“種子”を植えつけられる“洗礼”によって、強力な闇の魔力を手に入れる。

革命の日の入り教団の目的は、この星をキァキァラナンが一番住みやすい環境に作り変えることで、教義には既存の社会秩序の破壊を正義とする文言が刻まれているという。

教団の目的が達成された、キァキァラナンの大好きな闇で満たされた世界。それが“革命の日の入り”なのだ。

2. ブレイブ商会

ブレイブ商会に所属する者たちは全員、自身を「異世界から来た“ユウシャ”だ」と言い、それぞれ変わった形の剣を携えている。

ブレイブ商会に集まってくる商品は、この世界には存在しないはずの物質や未知の技術によって作られた道具など不思議なものばかりで、その商品は頻繁に不可解な事件・事故を引き起こす。

ブレイブ商会は不思議な商品の独占販売でボロ儲けしている上に、利益のためなら地上げや脅迫、暗殺も厭わないと言われ、他の商会や治安維持組織から疎まれている。財力を利用して教皇の懐に入り込もうとしているとの噂もある。

3. GC (Glass Children)

魔術人間(ホムンクルス)の製造、売買、利用は倫理的社会問題としてよく槍玉に挙げられる。道具として乱暴に利用され、捨てられたホムンクルス達は郊外にスラム街を形成し年々街を肥大させ続けている。

Glass Children(ガラスの子どもたち)は、生ける魔術の犠牲者であるホムンクルスたちが集まって組織した秘密結社だ。

彼らの主義思想や活動内容はまだ明らかにはされておらず、構成員は同じ術式で乱造されたホムンクルスなので顔の区別がつかない。

ある筋の話では、昨年起きた「使い魔連続不正遠隔操作事件」はGCの仕業だという。

4. ドクター・クロックハートと愉快な仲間たち

この団体名は組織の代表であるドクター・クロックハート(本名:クラッズ・クロックハート)自身が名乗っている。

クロックハートはエルフ族の女性で、30年ほど前まで魔術書の出版社に勤めていた平凡な市民だったらしい。しかしある時から彼女は言動がおかしくなり、ついには失踪。10年後に愉快な仲間たちを引き連れて帰ってきた。

クロックハートの仲間は魔術と手術によって体が著しく変形した異常者たちばかりで、中には牢獄や犯罪者用精神病棟に入っていた者たちもいる。

普段は別の犯罪組織からの死体処理や暗殺の依頼を請け負うことで生計を立てているらしいが、彼女らは時に大規模で意図不明な犯罪を犯す。

今年の夏、ユスティア王国上空で327人を乗せた飛空船がジャックされる事件が起こったが、クロックハートは自身の犯行だと声明を出している。

5. ヴァロス・ハリス

クリズン教イェリス派から派生したこの宗教団体は『社会魔法主義』を掲げる過激派組織だ。

社会魔法主義とは、魔法・魔術を誰もが法律の範囲内で自由に使える現在の環境を批判し、魔法・魔術の使用と学習は中枢機関に完全に管理されるべきであるとする思想。

国際憲兵団はヴァロス・ハリスを一級危険団体に認定して捜査を行なっているが、彼らはレッド・クラス級と推定される高度な魔術技能の持ち主で、国際憲兵団は手をこまねいているようだ。

しかし私はある情報通から、ヴァロス・ハリスの末端の人物に関わる情報を手に入れることに成功した。この情報を元に糸を辿っていけば、やがてはヴァロス・ハリスのののの

皆さまに大切なお知らせです。

こんにちは。

どうやらこのジャーナリスト気取りの三流魔術師は

我々を嗅ぎ回っているようだ。

いいかい?

この世にはね。

見てもいいものや知るべきことより

見なくていいことや知るべきでないこと

のほうが、圧倒的に多いんだ。

わかったかい?

さあ、もう忘れてページを閉じなさい。

あとね。

魔法はよく考えて使うんだよ。

【不定期連載】化け狸大学教授に聞く「変身魔法」①

変身魔法は、我々の身近なところで使用されている魔法だ。

例えば「化け粧ファンデーション」は調合失敗時にできた顔のイボ隠しによく使われている。また筆者のような魔法生物は、「WTA(Working Transform Animal)」として変身魔法を用いてヒューマン等に化けて仕事をしている。

このコラムでは、変身化け学の権威として著名な化け狸大学教授の茶釜 ぶんぶく氏(以下 茶釜氏)にアドバイスを頂きながら、変身魔法を使う上での落とし穴や、知っておくと便利な術式や魔道具等を紹介していく。

今回のテーマは先程も上がった「WTA」についてだ。

続きを読む

「それドロップちゃう、高濃度マナ結晶体や」 天才のルーツは「誤飲」

朱雀院刹子の名を知らない魔導師は、もはやいないだろう。

あらゆる魔術を無詠唱で発動させ、数多の魔導師が不可能と諦めたクラインの迷宮を19歳の頃に踏破。多くのエルフがその長命さゆえに冠される「生ける伝説」という称号を、人類種かつ20代にして欲しいままにしている文字通りの天才である。

そんな刹子さんに今回、独占インタビューをすることができた。

──という訳で本日はよろしくお願いします。

朱雀院刹子(以下、朱):よろしくお願いします(笑)

──どうかされましたか?

朱:いえ、まさか前文を読みあげるとは思わなくて……すごく恥ずかしい(笑)

──それは失礼しました(笑)

──では早速なのですが、今では天才と呼ばれている刹子さんって、幼少期はどんな子どもでしたか?

朱:あまり自覚はないんですけど……周りからは好奇心旺盛な子でたいへんだったと聞いてます。

──ひょっとすると現在のセンスもその辺りで磨かれたのかも?

朱:自分で言うのもなんですけど、そうかもしれませんね(笑)。でも直接的な理由は、多分父方の実家なんですよ。

──ご実家というのはひょっとして東方の名家、朱雀院家ですか?

朱:今はもう家から離れてるので、実家とも言いにくいですけどね(笑)

──これは失礼しました。

朱:いえいえそんな! 今でも仲はいいですよ。

──そうなんですか! 良かった(笑)。ちなみにご実家を離れた理由をお伺いしても?

朱:両親が守られてばかりは嫌だって祖父を説得して、私が小さい頃に家を離れたんです。

──なるほど。だから刹子さんの魔術体系がこちら寄りなんですね。

朱:そんな感じですね。

──すっかり話が逸れてしまいましたが、天才のルーツがご実家というのは…?

朱:実はそっちの方がしょうもない話でして(笑)。両親に連れられて出る私に、祖父が天鳥之雫(アメノトリノシズク)っていうのをお守りとしてくれたんです。

──えぇ!? それって国宝レベルじゃないですか! 今もそちらをお持ちで…?

朱:食べちゃいました(笑)

──何してるんですか!?

朱:母と同じ反応(笑)。アメノ〜まで聞いて飴ちゃんだと思っちゃって。

──確かマナ結晶体って体に入れたら拒絶反応で死…

朱:みたいですね(笑)。だから母も慌てて、「セツコそれドロップちゃう! 高濃度マナ結晶体や!!」って。幸いというか奇跡的に私の身体に馴染んだみたいで、そこからどんな魔法もなんとなく使えるようになりました。

──なる…ほ…ど……? もっと沢山お話伺いたいのですがそろそろお時間が、最後に読者の皆様に一言お願いします。

朱:ありがとうございました! では、食べ物かどうかは最後まで聞いてから判断しましょう!!!

再注目される空飛ぶ箒 ダイエット本が人気

「空飛ぶ箒はもう古い」……若年層からそんな声が出て久しいが、箒という移動手段はまた日の目を見ることができそうだ。

最近、若い魔女たちの間で「空飛ぶ箒ダイエット」が話題になっている。

きっかけとなったのは、マージニア・シヤーセル著『飛ぶだけ簡単! 箒通勤ダイエット』(Witch Craft出版社)のヒットだ。エルフ語、ドワーフ語など600を超える言語に翻訳され、各世界で「空飛ぶ箒ブーム」の再来を引き起こしている。

マージニア氏は、第2640回から第2703回の空飛ぶ箒選手権5000キロメートルで活躍。第2641回から第2644回までの間、5000キロレースの世界女王として君臨したことで有名だ。

プロの箒レーサーを引退してからはコーチとして活躍。近年では、各世界で話題となった「若者の箒離れ」を打開するため、初心者向けのカジュアルな箒教室を運営していた。

「最近は家に箒がない家庭も多い。教室に来て初めて箒を触ったと言う人もたくさんいらっしゃいます」とマージニア氏。

教室では、箒の扱い方や乗るときの姿勢だけでなく、手入れの仕方まで丁寧に教える。

「人それぞれ、体型に合った箒の形や材質があります。ぴったりのものを教えてあげると、みなさんとても丁寧に扱ってくださりますよ」

『飛ぶだけ簡単! 箒通勤ダイエット』では、種族・体型別のカテゴリに分けた箒選びのコツや、実際に空を飛ぶときの姿勢の注意点に触れる。初めて箒に触れるという人が、空飛ぶ箒を始める最初の一歩として本書を買えるように構成されている。

読者諸氏も気になるダイエット効果だが、太腿で箒の柄を挟むことで足やせ効果、いい姿勢を保つことで猫背やぽっこりお腹の改善につながるとマージニア氏は語る。

「飛行魔法は便利ですが、体の筋肉を動かしません。だからといって、体を動かすために歩いて通勤なんて無理ですよね。箒なら、空を飛んで速く通勤しながら、効果的にほどよい筋肉をつけることができるんです」

インタビュー中、マージニア氏のご厚意で、筆者も空飛ぶ箒に初挑戦した。確かに太腿で柄を挟むのは、長時間続くと一般の魔法使いには厳しい。しかし、10分程度の通勤や移動くらいなら無理なく続けられるように感じられた。

さっそく、近隣の取材に向かう際は「箒ダイエット」に挑戦してみたいと思う。初めて箒に触れる人も、久しぶりという人も、このブームに乗ってみてはいかがだろうか。

伝承の勇者、名乗り出る 「自分のことでは…」と気づき

一騎当千のパラディン、少女と洞窟の竜、七体の精霊の泉……世界にはさまざまな伝承があり、古来から現在まで、その多くが絶えることなく伝えられつづけている。

中でも、北方のライアン=ベル地方に広がる「勇者」の伝承は、その代表と言っても過言ではないだろう。数百年前、ライアン=ベル全域を暴虐な手段で統べていた巨悪・橙魔族を、たったの一夜で撃破したひとりの人間。その噂は瞬く間に広がり、今では種族や年齢を問わず、同地方で暮らす誰もが知る物語となった。

さて、そんな勇者であるが、このたび本人が見つかった。伝承を耳にして「もしや自分のことでは…」と思い、自ら名乗りを上げたのである。

続きを読む