決め手はもふもふだった 梟と結婚する女性現る

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古くから魔法使いたちが使役し生活を共にしてきた愛すべき猛禽類、梟。使い魔としてのみならず、家族として親しみを持つ魔法使いも多いのではないだろうか。そんな梟と永久の愛を誓ったという驚くべき女性が現れた。

女性の名前はロゼッタさん(29歳)。多くの魔法使いが暮らす閑静な港町で、ポプリの専門店を営む魔女だ。彼女は幼い頃に両親を亡くし、それ以来使い魔の梟であるバドくんと共に、一人と一匹で暮らしてきた。

「バドはとても賢くて優しいんです。私は今までなんとかして家族が欲しくて、色々な男性とお付き合いをしてきました。けれど今まで一人で散々自由に生きてきたから、どうにもうまくいかなくて。それで、最近ようやく気がついたんです。私が心を許せるのは、世界でただ一匹、バドだけだって。バドのふわふわの毛並みに触れている時、私は世の中で一番の幸せ者だって思います」

幸せそうに語るロゼッタさんの肩の上で、バドくんがどこか誇らしげな顔をしていた。

ロゼッタさんは昨年12月に魔法市役所にバドくんとの婚姻届を提出し、なんと先月2日にこれが正式に受理された。この驚くべき出来事に対し、婚姻届を受理した市役所の職員は「これをきっかけに、狼男や半魚人などの異種族との婚約も気兼ねなくできるようになればと思った」と、最近問題視されている異種族間での婚約について触れた。

バドくんとロゼッタさんは来月、結婚式を開く予定である。式にはバドくんの友人の梟も呼び、ネズミやコオロギなどの料理も振るまわれる。

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