さらに思い通りのモノづくりへ――新技術の3D魔素プリンター

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昨今、モノづくり界隈を賑わせている魔道具製造機器『3D魔素プリンター』をご存知だろうか。

これまでは丹念に魔力を注ぎ込んで少しずつ手加工をするか、工業用の大仰な機械に大量の魔力を注ぎ込むことでしか成し得なかった魔道具の作成。

それをご家庭のPCのみで作成できるようになるのが『3D魔素プリンター』だ。自前の魔力すら必要がなく、簡単な魔道具ならばものの30分ほどで完成する。

また、作成後に魔力を抽出すればただのオブジェクトにすることもでき、その人気に拍車をかけている。

そんな底の見えない3D魔素プリンターだが、昨日3D魔素プリンター製造会社ライフドリーマーズが新たなプリンター技術の開発に成功したと発表した。

特殊な魔力を液体に注ぎ、安定化させた魔素インク。それをゴーレムにも使われる魔親和性の高い粘土に混ぜ込むことで立体的な魔道具の印刷を出来るようにしたのが3D魔素プリンターである。

しかし、絞り出し積層していくという構造から、絞り口より小さい・細かいのスケールでの作成は不可能だった。

そこでライフドリーマーズ社が開発したのが『魔力の粉末化技術』だ。同社は一旦生成した魔素インクを、純度98%の魔力の粉末にすることに成功した。

これにより粉末を足した魔素インク内の魔力含有量を従来の7割も上昇させることが出来る。更にその余剰魔力を使って粘土の構造体に干渉する魔法陣を発動させ、従来よりも少ない粘土でより高密度で繊細なモデルの作成が可能になった。

本日発売の新型プリンターはこの技術に対応しており、新型リフィルも同時発売される。

また、ライフドリーマーズ社はこの魔力の粉末化技術を他の産業にも活用できないかと考えている。社のこれからの活躍にも注目したい。

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