気まぐれ魔導書レビュー(暑さがつらい人へ)

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瑞々です!

暦も変わり、そろそろ本格的に気温も上がってきましたね!

特に寒暖差の激しい地方や、湿気のある海沿いに住んでる人はたまらない暑さだと思います。

今年はレイラインの影響が特に強いのか、あちこちに高温警報が出されてるみたいですね、

自分はハウザルの北の方に実家があるんですけど、この時期は本当に地獄のような暑さ。

同じハウザルでも、女の子降りとかで有名な南の方とは違って、北の方は気候の変わり具合が普通のヒト族にはちょっとやばいレベルです。

だって、一番寒い時期には平屋の家が埋まっちゃうぐらい雪が積もるんですよ?

なのに、この時期は暑いこと暑いこと…透明化魔法をかけて全裸になる人が続出。

あと、湿度も結構あるので、虫が出るんです。

自分たちのところでは「モスキー」って呼んでるんですけど、体力と魔力を、花の蜜を吸うがごとく吸っていくんですよ。

ちょっとの外出でも、魔除けの魔法をかけるのが必須になってます。

大学に入ってから、今のアパートに一人暮らしで、そこまでひどいことにはなってないですけど、やっぱ暑いですね。

自分のところは安アパートでEAConとかついてないし(あと大家さんが危険だから嫌だという)、とりあえずカーテンを濡らして、風魔法で冷気を入れて乗り切ってます。

一応氷魔法も学校で習ってはきましたけど、かなり体力使うので、極力使いたくないんですよね。

あと制御が難しい。(割と魔法の実技が上手い知り合いでも、部屋全体を凍らせて凍死しかけたことがあったり)

そろそろコスパの良い冷却魔法を真面目に習得しようか…

だいぶ話が逸れましたが、こういう季節を乗り切るための魔導書もちゃんとあります。

そもそも、魔導書にも季節ごとの流行みたいなものがあったりします。

今みたいな暑い時期は、やっぱり氷魔法、冷却系のものを解説した魔導書が多く出版されてますね。(寒い時期は逆に、熱系や炎系の魔導書が)

記念日が近くなると、おもてなし用の料理に役立つ魔導書とか、デートに使える魔導書とか(リア充め)

そんなわけで今回は、この時期にぴったりの魔導書を一つ。

『永久凍土帝国から学ぶ氷魔法』

…今年春に出た魔導書ですが、この時期になって、涼しさを求める人たちによって急速に話題になっています。

永久凍土帝国とは、ニブルヘイムやアナスタシアなど、いわゆる氷の都市と呼ばれる大陸最北部の一帯。

よく避暑地だと言われることが多いですが、確かに涼しいといえばそうですけど、突然雹が降ってくるようなところですからね…行ったことないんですけど。

そんなところですから、当然氷や雪に関する魔法の研究がとても盛んです。

例えば水魔法と氷魔法との関連性とかがわかりやすい内容だと思います。

この本には、そのような研究がまとめられていて、初歩的な水魔法から氷魔法につなげる方法や、単純な魔法からステップアップしていく様がよくわかります。

直接氷魔法を身に付けるのは難しいので、誰でもわかるような水魔法の初歩的なものから関連させてマスターしていこうという趣旨です。

こうやって書かれた魔導書、意外と少ないんですね。

同系統の魔法の中で簡単なものからステップアップしていくのは割とよくあるのですが、別系統の内容とリンクさせたものってあまりない。

今の魔法研究はあまりに細分化されてて、例えば同じ風魔法の研究者同士でも、互いに相手の研究内容がよく分からないなんてことが結構あります。魔法研究者全体の課題になっていることなのですが、大学で研究に打ち込む方々を見ていると、なんとなく仕方ないのかなってことも。

そこを幅広くカバーしていくというのは、魔法教育の持つ難しさだったりします。魔導書もまたしかり。

専門家向けの魔導書はかなり細かく分類されていて、それこそ何百ページもする魔導書がたった一つの魔法現象を説明するものだったということは往々にしてあります。もちろん全く日常生活で実用するようなものではないですが、それでもコンパクトにまとまったものがないことは研究者にとっては大きな問題でもあります。

そんなものは、少なくともここで紹介することはないのですが。

ただ、魔導書の書き手の大多数は、そういう研究者、専門家だったりします。

またしても話が逸れてましたが、今日はこの辺で。

いつかEAConが完全普及することに期待しながら(だってその方が楽だもの)、氷魔法マスターを目指して頑張ろうと思います。

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