フライラグ社製の空飛ぶ絨毯、またも暴走か

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4月20日、バーデン国シルビータルト市に住むパルスティン・ヒートルノ氏が所有するフライラグ社製の空飛ぶ絨毯(商品名:ラグK-30)が突如暴れ出し、ヒートルノ氏を振り落として飛び去った。

ヒートルノ氏は高さ300M付近から落下したが、近くを飛んでいたラギンレード・ビビビルフ氏に拾われ、怪我はなかった。

ビビビルフ氏は「最初人が落ちていくのが見えた時はビックリしたよ! でも、毎年ハウザルの方に女の子を受け止めにいっていたおかげで拾うことが出来たんだ! 何はともあれよかったよ! 人が潰れるとこなんてみたくないからね!!」と語った。

今回は大事にいたらなかったが、ここ数日、シルビータルト市では同様の事件が頻発しており、死亡者もでている。

これについては、レーヴァ国立ホルユキープ大学魔法学部飛行術式学科のヒルデカーヌ・ポツマオリ教授が「フライラグ社のラグK-30はその魔術式の構造上、設定された目的地まで行くことしかできず、速度や動きも設定されている。

製品の欠陥というよりは、何者かが飛行を妨害しているのではないか」と分析する一方で、同大学の魔法歴史学部のマヤジデ・バイゼ教授は「空飛ぶ絨毯について言えば、魔術式が意図しない結果を生んでしまった例が沢山ある。

今回の件については、第三者による徹底した魔術式の調査が必要だ」と主張しており、未だ原因ははっきりしていない。

なお、フライラグ社はラグK-30に欠陥の可能性があるとして、販売を中止、全品回収すると発表した。治安維持局はフライラグ社の過失と何者かによる犯行の二つを視野に捜査を開始するとしている。

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