星屑祭にファイオン襲来、三万人以上が死傷

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1月31日、火を操る大型の獣ファイオンがバーデン国のイグルボナ市を襲撃し、三万人以上が死傷、約一万七千戸が全焼した。

ファイオンとは翼の生えた火を操る大型の獣であり、その火力は大規模魔法にも劣らないとされている。本来は砂漠のような場所を好み、滅多に人里には現れない。ウロル国立メルカヒルド大学幻獣学部の教授であるマルヒトッヒ・フリードリヒ氏は「今回の襲撃は昨今急速に広まった砂漠緑化活動により、住処を奪われたと感じたファイオンが報復措置を行なったのではないか」と分析する。

襲撃時、イグルボナ市は毎年1月31日に行われる星屑祭の真っ最中であり、多くの人が訪れていた。治安維持局、災害対策局の話によると、突如として現れたファイオンが街を焼き始め、パニックを起こした人々が街に溢れかえった結果二次災害が起こり、被害が拡大したとのことだ。

現在、元凶であるファイオンは捕獲され、この事件は解決されたが、治安維持局巨獣対策課に所属するバヤルド・グリーデマン氏、ロッド・スキマーニ氏の2名と災害対策局火災部に所属するホーネット・ヤードラ氏の計3名が殉職した。また、バーデン国は犠牲になった人々の慰霊祭を2月12日に執り行う予定だ。

なお、国際環境保護連盟は今回の件を受けて、砂漠緑化活動団体を認可制にする為の審議とともに、地球環境保護政策の抜本的な見直しを行なっている。

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