発足300年の魔法管理機構「バベルの塔」、式典開催

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19日午前、今年度で発足300年を迎えた魔法管理機構「バベルの塔」にて式典が執り行われた。

バベルの塔の起源

1,000年以上続く魔法の発展、その中でいくつもの戦争が発生した。中でも歴史上最悪とも言われたのが、各種族が入り混じり血で血を洗う戦いが50年続いた世界魔法大戦だ。

その失敗と教訓から、「魔法は生きるために使用されるべきもの」という大前提の下、様々な種族が和平を結ぶと同時に、争いのために魔法を使わせないようにするための抑止力、また管理機構として発足したのが「バベルの塔」である。

以来、バベルの塔は、すべての種族の平和と繁栄のために魔法研究者を集い、数多くの魔法を生み出し、また改良してきた。

バベルの塔管理者のコメント

現在のバベルの塔の管理者は3人。その中でも発足当時からその席に座るエルフ族のルヴィド・シュ・エーゲルセルン氏は「この役目を持ち早300年。争いを生まずただ平和と繁栄の中にいれた幸運と事実を戦争で無念の中に死んだ者たちへのたむけとしたい。今後も先人たちの願いを無に帰さないよう、この責を全うし続ける所存」と決意をあらたにした。

また、バベルの塔研究所所長のナタリー・エイブラハム氏は「このような節目の日にこの場所に立てる栄誉を与えてくれた偶然に感謝したい。これからも市民の皆様に便利に、かつ安全な魔法を提供できるように研究所一同で頑張っていきたいと思います」と語った。

今回の式典にはバベルの研究者や職員のほか、各国各種族の魔法研究者や要人たちが訪れ祝辞を送った。

式典の様子について

午後には祭典と称してバベルの塔周辺に各国の魔法グルメの店が立ち並び、訪れた市民でにぎわった。

また、普段はバベルの関係者しか入れないバベルの塔の一部が一般開放され、途中で入場規制がかかるほどに一般市民が殺到した。

中の様子を見た女性の話では、「思っていたよりもきれいで、とても広かった。ゆっくり見たかったが流れが強く満足には見られなかった」とのことだ。

来場者は各種族合わせて700万人を超えたようで、一般公開を決めたバベルの塔の広報課担当は「思っていた以上の来場者で対応が追い付かなかった。入場規制で見れなかった人たちのためにまたこういったことはしていきたい」と語った。

 

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