ひらりと揺れる光のカーテン オーロラシャリー

ひらりと揺れる光のカーテン オーロラシャリー

唱える魔法はひとつだけ、“ワンスペリング・クッキング”のコーナーです。

今回紹介するのは暑い夏にぴったり、シャーベットとゼリーの2つの食感が楽しめる“オーロラシャリー”です。

以下のものをご準備ください。

用意する材料

(今回作る大きさ:人間種3人分、プリンカップ適量)

  • お好みのジュースやフルーツ
    ※今回は下記のジュースとフルーツを用意しました。

    • 【a】
      バブルグレープジュース 200cc
      ブライトアップルジュース 200cc
    • 【b】
      キュートベリージュース 200cc
      天星樹のミルク 200cc
    • 【c】
      ・メルティーマンゴージュース 200cc
      ・トパーズレモンジュース 200cc

【a】~【c】それぞれに対し、

  • 星屑スターチ 2.5g
  • アトモスフィアパウダー 5g
    ※高度500km圏のものを生成したもの。なければ高度300kmでも代用可能です。
    (ただしジュースの色によってはうまく反映されない可能性があります。)
  • フレアエッセンス 数滴
  • 天空花の蜜 10g

※完成品を増やしたいときは倍にして作ってくださいね。

 

手順

  1. 各ジュースの分量の内、50ccを取り、星屑スターチをふやかす。
  2. 残りのバブルグレープジュースを沸騰させないように温め、「1.」のゼラチンを入れてとかす。ブライトアップルジュースも同様に準備する。
  3. ゼリー液の粗熱がとれたら、カップ半分まで入れる。冷却魔法で半凍結になるまで冷やし固める。
  4. 最初に入れたゼリー液とは別の液を入れる。冷却魔法で、-100度になるまで冷やし固める。
  5. 完成。食べる時まで冷却魔法庫で保存する。

※【b】~【c】についても①~④の手順で作成する。

 

☆今回のポイント☆

  • ゼリー液は1種でまとめてOKですが、グラデーションを作成した方が食べる際に楽しめます。
  • 冷却魔法を使用することにより、極限まで冷やし固めることができます。

食べ方

※食べる時間の指定はありませんが、室内を暗くしてください。

  1. 好きなシャーベットを皿の上にあけます。
    カップから取り出す際、温熱魔法で少しカップを
    温めると取り出しやすくなります。
  2. 室内の照明を出来る限り暗くします。
  3. 温熱魔法で皿を少しずつ温めて行きます。
  4. 皿からの伝導熱により少しずつシャーベットが溶け始めます、その際にシャーベットからオーロラが出始めるので、オーロラがカーテン状に落ち着いたら熱を加えるのを止めましょう。
  5. オーロラはおよそ1時間程楽しめます。
    ※オーロラのカラーは使用したゼリー液のカラーを反映します。
  6. 好きなタイミングで食べましょう。

 

★食べる際のポイント★

  • 取り出してすぐ~オーロラが出始めたころはシャーベットとして、オーロラの放出後はゼリーとして楽しめます。好みの解凍具合を見つけてお楽しみください。
  • 暑いと出かける気持ちも削がれますよね。そんな日は冷たいスイーツとともに、自宅で夜空の天体ショーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

next→伝えたい思いはひっそりと包んで、
スペリングボンボン』をご紹介します。

気まぐれ魔導書レビュー(暑さがつらい人へ)

瑞々です!

暦も変わり、そろそろ本格的に気温も上がってきましたね!

特に寒暖差の激しい地方や、湿気のある海沿いに住んでる人はたまらない暑さだと思います。

今年はレイラインの影響が特に強いのか、あちこちに高温警報が出されてるみたいですね、

自分はハウザルの北の方に実家があるんですけど、この時期は本当に地獄のような暑さ。

同じハウザルでも、女の子降りとかで有名な南の方とは違って、北の方は気候の変わり具合が普通のヒト族にはちょっとやばいレベルです。

だって、一番寒い時期には平屋の家が埋まっちゃうぐらい雪が積もるんですよ?

なのに、この時期は暑いこと暑いこと…透明化魔法をかけて全裸になる人が続出。

あと、湿度も結構あるので、虫が出るんです。

自分たちのところでは「モスキー」って呼んでるんですけど、体力と魔力を、花の蜜を吸うがごとく吸っていくんですよ。

ちょっとの外出でも、魔除けの魔法をかけるのが必須になってます。

大学に入ってから、今のアパートに一人暮らしで、そこまでひどいことにはなってないですけど、やっぱ暑いですね。

自分のところは安アパートでEAConとかついてないし(あと大家さんが危険だから嫌だという)、とりあえずカーテンを濡らして、風魔法で冷気を入れて乗り切ってます。

一応氷魔法も学校で習ってはきましたけど、かなり体力使うので、極力使いたくないんですよね。

あと制御が難しい。(割と魔法の実技が上手い知り合いでも、部屋全体を凍らせて凍死しかけたことがあったり)

そろそろコスパの良い冷却魔法を真面目に習得しようか…

だいぶ話が逸れましたが、こういう季節を乗り切るための魔導書もちゃんとあります。

そもそも、魔導書にも季節ごとの流行みたいなものがあったりします。

今みたいな暑い時期は、やっぱり氷魔法、冷却系のものを解説した魔導書が多く出版されてますね。(寒い時期は逆に、熱系や炎系の魔導書が)

記念日が近くなると、おもてなし用の料理に役立つ魔導書とか、デートに使える魔導書とか(リア充め)

そんなわけで今回は、この時期にぴったりの魔導書を一つ。

『永久凍土帝国から学ぶ氷魔法』

…今年春に出た魔導書ですが、この時期になって、涼しさを求める人たちによって急速に話題になっています。

永久凍土帝国とは、ニブルヘイムやアナスタシアなど、いわゆる氷の都市と呼ばれる大陸最北部の一帯。

よく避暑地だと言われることが多いですが、確かに涼しいといえばそうですけど、突然雹が降ってくるようなところですからね…行ったことないんですけど。

そんなところですから、当然氷や雪に関する魔法の研究がとても盛んです。

例えば水魔法と氷魔法との関連性とかがわかりやすい内容だと思います。

この本には、そのような研究がまとめられていて、初歩的な水魔法から氷魔法につなげる方法や、単純な魔法からステップアップしていく様がよくわかります。

直接氷魔法を身に付けるのは難しいので、誰でもわかるような水魔法の初歩的なものから関連させてマスターしていこうという趣旨です。

こうやって書かれた魔導書、意外と少ないんですね。

同系統の魔法の中で簡単なものからステップアップしていくのは割とよくあるのですが、別系統の内容とリンクさせたものってあまりない。

今の魔法研究はあまりに細分化されてて、例えば同じ風魔法の研究者同士でも、互いに相手の研究内容がよく分からないなんてことが結構あります。魔法研究者全体の課題になっていることなのですが、大学で研究に打ち込む方々を見ていると、なんとなく仕方ないのかなってことも。

そこを幅広くカバーしていくというのは、魔法教育の持つ難しさだったりします。魔導書もまたしかり。

専門家向けの魔導書はかなり細かく分類されていて、それこそ何百ページもする魔導書がたった一つの魔法現象を説明するものだったということは往々にしてあります。もちろん全く日常生活で実用するようなものではないですが、それでもコンパクトにまとまったものがないことは研究者にとっては大きな問題でもあります。

そんなものは、少なくともここで紹介することはないのですが。

ただ、魔導書の書き手の大多数は、そういう研究者、専門家だったりします。

またしても話が逸れてましたが、今日はこの辺で。

いつかEAConが完全普及することに期待しながら(だってその方が楽だもの)、氷魔法マスターを目指して頑張ろうと思います。

『星のささやき』解読に一歩前進

「人は誰でも、夜空の星々に語りかけたことがあるでしょう。彼らはそのすべてに、きっと応えてくれていたのです。これはまだはじまりでしかありませんが、私たちはこれから、彼らと話をすることができるようになる。その道筋がやっと見えました。これほど嬉しいことはありません」

国立アトス大学星読学部教授ミチエール・ホワイト氏はそう言って目を細め、使い魔のウンディーネと指を絡ませて喜びをあらわにした。

今から15年前、天体魔法研究者であるミチエール氏が、夜空の星々が極小の声を発していることを発見。50人余りのウンディーネたちと共に精製した水製の音増幅器を用い、『星のささやき』の存在を証明したことは我々の記憶にも新しい。

当時のミチエール氏の論文は革新的なものではあったが、当論文では『星のささやき』の存在を証明できたのみで、彼らが何を話しているのかまでは解明することができなかった。そこから現在に至るまで、同氏は星間言語の解読を試みていたが、去る7月7日、ミチエール氏はついにその一部を解読することができたと発表した。

ミチエール氏によれば、星間言語は古妖精語の言語体系に近い形を持つものだという。古妖精語は『託り』と表現される大きな地域差・個体差があるほか、口伝している妖精たちがそこかしこにアレンジを加えてしまうために、解読が難航している古代言語だ。

星間言語はその『託り』や妖精たちのアレンジが一切ない、純粋な古妖精語である可能性が高い、とミチエール氏は指摘している。今後は古妖精語の研究者や妖精民俗学の専門家とチームを組んで星間言語の解読を進める方針であると話し、今後の研究成果にも期待が高まっている。

ポーション・スクロール 活用のすゝめ

昨年9月に行われた、魔法薬処方並びに医療魔法施術費改正に伴い、ポーション・スクロール(以下PS)を持参した場合に値引きがされるようになったのをご存知だろうか。

調合局利用者に訪ねたところ、知っているという方は4割程度に留まった。また、PS自体を所持していない方も多数いるようで、主人の代理として調合局に来た使い魔にも話が伝わっていないという様子だった。

未だ認知度が低いPSがどういったものなのか、説明していこう。

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ウィザナリア、避難民の声

防壁はドラゴンの吐く炎でスライムのように溶け、夜でも魔導ランタンの灯りが絶えない“星の都”と言われていた街並みは瓦礫に変わっていた。

移動を強制され、大きな悲しみを受け止める時間もなかったと、避難民のドルト・ウォース氏は語ってくれた。テントの中で眠ろうとすると風に揺らされた木々の音に驚いて眠れない。ドラゴン襲撃当時のことを聞くと、「“怒れるドラゴンは国をも滅ぼす”とは本当だった」と話した。

30年前に建てた、魔法陣の施された木造2階建ての一軒家に、孫娘(14)と2人で暮らしていた。奥さんは11年前に亡くなり、3人の子は独立して近くには住んでいない。

28日朝、2階で1人で食事しているときに激しい咆哮が聞こえ、驚いてベランダに飛び出した。見えたのは東側の空が真っ赤に燃え、炎の壁が迫ってくる様子だった。事態を把握したのは、国境沿いの避難キャンプに着いた後だった。ただ、避難翌日には近隣諸国の兵士が焼きたてのパンを届けてくれた。

気にかかるのは、当時街に買い物へ出ていた孫娘だ。息子たちに届けてくれるよう兵士に手紙を渡したが、息子たちは世界を飛びまわる仕事をしているため、届く保証はない。

近隣諸国には知り合いもいない。避難民が多いため、家を借りようとしても後回しになるのではないかと不安を話してくれた。近隣諸国の物価も分からず、一家相伝の魔法書を売るしかないとドルト氏は嘆いた。

孫に渡すと決め、家庭魔法の簡要化を記した魔法書は、価値が高いか低いかも、それどころか売りに出せるかも不明だ。先行きが見えない状態に肩を落とした。

プレスレポ:現代アート展『~ 強制? 矯正? 共生? ~』

いよいよ来週から、第9回 現代アート展『~ 強制? 矯正? 共生? ~』が王立第一美術館西棟にて開催される。

今回は一足お先にプレスカンファレンスへの招待状を入手できたので、僭越ながらそのご報告をば。

まずはアエム・ルレルダダリア・トーランス館長のご挨拶から一部を引用させていただきたい。

“われわれは過去、自分たちの利益を追求するため、他の種に対して暴力を以てなにかを強制したり、あるいはその本来の在り方を矯正したりしてきました。その過程で絶滅させられた種や、今まさにその危機に瀕している種も多数あります。しかしそれは正しい姿勢ではなかったと堂々と言い切れるようになったのはわれわれの長い歴史から見ればごく最近のことであり、完全なる達成にはまだまだ程遠いと言わざるを得ません。今期の展覧会ではそうした問題意識を共有する17種族、41組のアーティストからお寄せいただいた計58作品を展示しております。”

この日プレス公開されたのは、そのうちの4作品だ。

1階メインホールで館長のご挨拶を頂戴した後、全員に配布されたガイドペンダントを首またはそれに相当する部分に掛ける。

今回は展示の性質上、作品へ/からの投影・汚染を防ぐ魔力遮断機能が通常より高く設定されている(レベル5相当)ので、延命魔法を常時使用している場合などは受付にて申告されたいとのこと。

さあ、それでは以下に作品のレビューを開始しよう。

門外漢ゆえ、ご笑覧いただければ幸甚である。

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屏風絵が具現化 あわや大惨事に

昨晩11時ごろ、閉館後の国立美術館にて龍の絵が描かれた屏風の龍が具現化した。

龍が具現化しているのに気付いたのは、結界の異常を確認して駆けつけた警備員。龍が館内で暴れていると通報し、警視庁の対魔法武装隊が出動する騒ぎになった。

幸い怪我人は出なかったが、精霊の中でもかなり上位な幻想種に近い存在が具現化していたため、同館内の美術品が一部破壊される被害となった。

具現化の原因は、屏風に施されていた封印魔法が数百年の時を経て劣化していたのに加え、その屏風絵を鑑賞した客によるある種の信仰心が強くなったためとされている。

本来、魔法というものは祈りや願いに近いものであり、その数が数百、数千を超えてしまうと「まるでここから飛び出して動き出してしまいそうだ」というとてもあやふやな信仰でも上級魔法のような効力を発揮してしまうという。

古くから存在する世界的に有名な絵画がその域に至っているケースは少なくないと、専門家の春風彬氏は語る。ほとんどは作者や作品の管理者が具現化を防ぐために封印魔法をかけており、同様の事件が起こらないようになっている。また、同時に貴重な作品の具現化には細心の注意を払ってもらいたい、と述べていた。

今回のような事件は決して頻繁に起こるものではなく、普通に鑑賞している分には問題がないそうだ。ただし、その封印魔法をわざわざ解除したりするのは、絵に描かれた存在を従属化させる自信のある魔術師にしかおすすめはできないだろう。

魔力含有率99.5%以上!? 研究チーム歓喜の声、そのわけは

先日、モティス村の地下にて高純度の魔力石が発見されました。

写真は、今回発見された魔力石。強い光を当てると魔力が空気中に分解されてしまうため、暗い写真となってしまった。

モティス村とは?

モティス村は大陸東部に位置する人口50人ほどの小さな村です。

その歴史は古く、かつては伝統産業で有名でしたが、近代の急速な時代の変化に伴い、人口を減らし過疎村になってしまいました。

今回、村の地下から、超高純度の魔力石が発見されました。

魔力石とは?

魔力石(通称・魔石)とは、大気中の魔力が長い年月をかけてしみこみ、魔力を帯びた岩石のことです。

この鉱石は、ゴーレムの予備魔力、自動術式の代替魔力、その他瞬間的に強い魔力が欲しいときなど、さまざまな用途に利用されています。

魔力石という言い方は少々古く、現在では魔石という名称のほうが親しまれているようです。

魔石自体は様々な場所から採掘されていますが、今回発掘されたものはその魔力含有率が99.5%以上だったのです。

普通、魔力含有率が92%を超えると高純度魔力石と呼び高い値段で市場に回ります。

今まで自然界からとれた最高含有率が96%であることを鑑みれば、今回発見された魔石が驚くべき含有率であることがわかります。

いままで理論上でしか存在し得なかったこの超高純度魔力石は各国の研究チームに大きな衝撃を与え、さらなる応用魔術の発展が期待できます。

しかしこの発見に伴いモティス村の人々の立ち退きなど、新しい問題が生まれてしまったことを忘れてはいけません。

隣国の王都ウィザナリア滅亡か

隣国の王都ウィザナリアがドラゴンの襲撃によって滅亡していることが、遠征隊の報告で明らかになった。王都ウィザナリアは瓦礫の山と化しており、ウィザナリア王の安否も確認できていない。ドラゴンの死骸が発見されていないことから、国はドラゴンへの警戒を呼びかけている。

我が国サーガシュの賢王エルドラ・サーガシュは、空を使う交通手段と連絡手段の停止を発表。ウィザナリアの領地内を単独で歩くことも禁止した。王国の外交官は、エルドラ王が29日にウィザナリアの災害状況を視察すると発表した。エルドラ王はこれに先立ち、「次の犠牲を出さないこと、これが第一だ」と声明し、救援隊を難民キャンプへと向かわせた。

被害の収束の目処は立っておらず、戦闘跡地で発見された鱗などからドラゴンの種類を調べる予定でいる。

整形魔術へ使用許諾 解呪までの期間に限定

失われた体の一部を、誰でも取り戻せる時代が来るのかもしれない。

先日、フラウジア医療魔術研究所が開発した新しい医療魔術へ限定的に使用許可がおりた。呪いによって治療魔術を受けられない人々のために開発されたもので、患者の体の一部を本物そっくりの代用品で補うというもの。外耳や鼻、四肢などの欠損に対し使用する。

代用品で補うため、体そのものを元通りにする医療魔術とは違う分野となる。フラウジア医療魔術研究所は、今回の新魔術を「整形魔術」と命名している。

整形魔術の臨床試験は、患者にかけられている呪いが解呪可能なものであること、呪いがとけるまでの期間のみ代用品を使うことなどの条件を満たした患者へ、本人の同意を得て行われる。

呪いによって治療を受けられない人は、政府の調査で判明しただけでも200万人を超える。差別意識の強い地域では、いまだに被差別種族が奴隷的な扱いを受け、種族の特徴的な部位を切断される事例が後を絶たない。

そういった傷は呪いを付与した刃物で負わされることが多く、解呪にかかる期間も長い。短命種族は治療を受けられないまま寿命を迎えることも多かった。代用品とはいえ体の一部を取り戻せる整形魔術は、心身ともに傷ついた人々の救いの手になる。

エルフ族のFさん(仮名)も、整形魔術の完成を心待ちにしていた一人だ。

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