魔法を禁止されていた少年が魔力アレルギーを発症、行方不明に

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昨夜、プロティリング家の御子息であるレギタン=プロティリング氏(16)の誕生日パーティーが催された。

プロティリング家では16歳以上でなければ魔法を使用できないという独特の決まりがあり、レギタン氏は魔力を帯びた物に触れることも叶わず、頻繁にそのことについて不平を漏らしておられた。

パーティーでは、レギタン氏は「今日で16歳になってやっと魔法を勉強できる」と興奮なさっている様子だった。

しかし、贈られたプレゼントの1つに魔力で動く人形があり、それに触れた途端にレギタン氏は悶えながら倒れてしまわれた。

レギタン氏はすぐに病院に搬送されたが、治療室内でショックを起こし、突如医師の目の前で消失。至る所で、レギタン氏と思われる少年が突然現れて消えたという。その中には、病院から230km離れた場所での目撃情報もあった。

レギタン氏の目撃情報は、彼が病院で消失してから約一時間後のものを最後に途絶え、以降レギタン氏は現在も行方不明である。

病院の院長はこのように証言する。

レギタンさんの症状は、最近増えてきている“魔力アレルギー”の症状そのものでした。

しかし、あれほど重篤なものは見たことがありません。

搬送されてきたレギタンさんは身体中に鳥類の羽毛や、爬虫類の鱗や、獣の牙のようなものが生えていて、彼が叫び声を上げると強力な魔力波が発生して看護師たちを吹き飛ばしました。

そばに置いてあった医療器具は空中を飛び交ったり、グニャグニャに変形したり、虫に変身したりしました。

レギタン氏が消失したあと病院内を清掃していると、病院の間取りが大きく変わっていることに気づきました。滅茶苦茶に増築を繰り返したように、謎の部屋や廊下が増えていたんです。

千里眼持ち、魔術師、占術師による大規模な捜索が休みなく行われているが、未だ手がかり1つ見つかっていないという。

新しい情報が入り次第、記事でお伝えしようと思う。

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コメント

  1. シビィ より:

    魔力アレルギーって持ってる潜在魔力が高すぎることと他の魔力属性を受け付けないことが揃うと起きるって最近発表されたよね。
    やっぱりそう言う家系って力が強い子供が生まれるんだなぁ。

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