グローバル化の進行により国際結婚、異種族間結婚も珍しくない時代になったが、このたび非常に珍しい、妖精と妖怪の異種族間結婚による新種が発見された。
仮称は「ざしきわらシルキー」。その名の通り座敷童とシルキーの間に生まれたと考えられ、実際に発見された当時は座敷童の住む旅館(写真)にて、シルキーと座敷童の間に挟まれる形で仲睦まじく寄り添っていた。
親のシルキーは、イギリスの古い魔法使いの家系に代々仕えている妖精である。当代主人が日本に留学する際に着いていき、座敷童と出会ったと考えられている。
「ざしきわらシルキー」の見た目は二種の中間であり、真っ白な肌にプラチナブロンドの髪をおかっぱに切りそろえ、白い絹の小袖を着ているという。
王立アトス大学精霊学部教授コルネリア・ライバドール氏は、「過去に例のない交配種です。シルキーは家の手伝いをする妖精、座敷童は家に幸運を与える妖怪です。どちらも“家”につく精霊であるため、お互い親しみを持ったと考えられます。新種を妖精と分類するか、妖怪と分類するかはいまだ議論中です」と発表した。