魔法省、現サバトへ式神・使い魔使役法改正案を提出

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式神、使い魔が術者に歯向い起きた死亡事故が、大和、ルネロで計2件起きていたことが、式神安全対策委員会や魔法省などへの取材で7日、分かった。死亡事故の件数が明らかになるのは初めて。事故やトラブルも、昨年12月までの約3年間で少なくとも108件発生していた。式神は現在、国内で十万ほどが使役されているとみられ、今後も活用範囲の拡大が予想される。魔法省は対策を急ぐ必要があるとして、召喚・使役術式点検の義務化などを内容とする罰則付きの式神・使い魔使役法改正案を開会中のサバトに提出する方針を固めた。

魔法省などによると、死亡事故を起こしたのは、いずれも代々受け継がれている式神・使い魔の伝承儀式中のこと。800年8月、大和、邪馬台国で、伝承儀式中に使役者の贄の血に反応した式神が暴走。ルネロでは伝承儀式中に使役者の魔力量が足りず使い魔に食い殺された。

周囲にけが人が出た事故では、1700年7月に京の都で、悪鬼を退治するため使役していた男性が式神の攻撃が直撃し右足を切断。1701年11月には、任命式中の式典で演出を担当していたグリフォンが結界を避けきれず衝突し観客に落下し、5人が救急搬送され、3人が軽傷を負っている。

式神・使い魔の事故やトラブルについて、魔法省は設立から件数を集計している。それによると、けが人が出た事故は300件、建物や車などの物損事故は279件。空飛ぶ箒や空飛ぶ絨毯など、魔法航空機に異常接近した事例も87件あった。結界への落下のほか、墜落、炎上して周囲のマンドレイクに延焼した例など、大事故につながりかねないケースもあった。ただ、集計の基になる使役者の報告は任意で、実際はさらに多く発生している可能性がある。

式神・使い魔使役法改正案は、使役者に対して使役前点検や自身の体調などの状況の確認、魔力衝突などの避けられる衝突予防を義務化。無理な使役など他人に迷惑を及ぼす可能性がある行為や、飲酒後の使役を禁じる。事故発生時に、魔法省が使役者との聞き取りや立ち入り調査をすることができることも規定する。

式神・使い魔の使役に資格はなく、今後は式神・使い魔の能力によるランク付けや使役者の資格を義務付ける法も検討しているとのこと。

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