昨日未明、現在鎖国中である極東の国、倭国が大型魔導機械を新たに発表した。
同国が声明を出すのは52年前の水晶式映像中継の発表以来である。
今回発表された魔導機械は世界初、起動に魔術師による詠唱を必要としない魔法陣を展開するというもの。詠唱者を介さないため、人が立ち入ることのできない場所などの調査が、従来の方法と比べてより容易になることが期待されている。
しかし、魔術師を必要としない代わりに、莫大な量の魔力リソースを必要とするなどの問題点は山積みだとトスリック国立研究所は指摘した。
未だ謎に包まれた国、倭国が発明した水晶式映像中継は50年の時を経て全世界に普及し、愛されている。この発明もそう遠くない未来、人々のあいだで広く浸透し、愛されるようになるのだろうか。