6月18日、レーヴァ国主催の第3回魔法大会が同国の特設会場にて開催された。39年ぶりの大会に、国内外問わず多くのファンが盛り上がりを見せている。
今年の競技は、模擬魔法戦、模擬海戦、剣闘の3種。
全ての競技において、観戦席のチケットが売り切れるほどの人気だが、中でも剣闘は人気が飛び抜けて高い。チケットは販売開始から一夜にして完売したにもかかわらず、選手の姿を一目見ようと会場前に列を作るファンも多く見受けられるほどだった。
剣闘は、一切の魔法の使用を禁じた上で、木剣で頭と腕と胴の部分を打突し、5ポイントを先取した方が勝ちとなる。
昔は見る影すらなかった剣闘だが、昨今では全世界に水晶式中継でライブ配信されるまでに一般化が進み、若者の杖離れの理由として取り上げられるほど、若年層の人気を獲得した。
このような経緯の影には、スター選手を多く排出したオルディア国と、トスリック魔法王国が関係していると専門家は言う。
オルディア国チームに所属するべラム氏は選手宣誓後のインタビューで「自分のチームが注目されるのは嬉しい」と、語った。