ギアケモプの内閣が総辞職 1ヶ月前から忘却魔法にかけられていた可能性

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今月14日、ギアケモプの下院で内閣不信任案が賛成多数で可決され、第二次ゼビベ内閣の総辞職が決定した。ゼベビ首相含め、閣僚全員が1ヶ月前より忘却魔法にかかっていたと見られている。

最初に異変に気づいたのは、野党第一党であるコヌコト党党首であるビエグメ・ダヨネネ氏。答弁の際に何を聞いても「記憶にございません」と返されることに疑念を抱いた。ところが、そのように返されるのは日常茶飯事であったため、頻度が増えただけと考え特に指摘はせず、1ヶ月が経過。他の議員の中にも異変を察知した者はいたが、ビエグメ氏と同様の理由で何も対処を行わなかったという。

その後、あかるい未来担当大臣ピセロ・オシコロモスキー氏の妻であるキサメ・オシコロモスキー氏が、「夫の様子がおかしい」と病院に相談。「あれほど陰口を叩くのが好きだったのに、最近は何を聞いても“覚えていない”としか言わない。何かかがおかしい」という旨を医師に伝えた。それを聞いた医師は、ピセロ氏の全身魔法解析を実施。その結果、高度の忘却魔法にかかっており、国会会期中の記憶すべてを失っていることが判明した。

忘却魔法は暗示性の高いものであった。担当医師は次のように語る。

「特定のキーワードを口にするたびに強化されるタイプの魔法で、今回は“記憶にございません”がそれに該当します。通常ならば異変に気づいてすぐに処置できるものですが、今回は1ヶ月以上放置されており、暗示が強化されすぎているため解呪におよそ5年ほどかかる見込みです」

ギアケモプ国会では緊急の特別国会が招集され、次期首相の決定を急いでいる。また、コヌコト党は「特定呪術因発話の禁止に関する法律」の法案提出を検討しており、「記憶にございません」など暗示性呪術のキーワードとして悪用されやすい言葉を使わない国会環境を目指すという。

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