進まぬ改善 ついに始まったグリフォン便のストライキに迫る(追記あり)

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現代の魔法界に欠かせない郵送手段となったグリフォン便。

そのグリフォン便を扱う日本の魔法郵便局で先日、労働環境の改善を求めるストライキが打たれた。

同サービスは便利さと手軽さで年々利用者が増加しており、ストライキによって各所に影響が出ている。それでもストライキが止まらないのは、以前『日刊森のアナグマ』で報じられたように、労働環境が過酷すぎるためだろう。

日刊森のアナグマ グリフォン便の今に迫る。

「グリフォン便労働組合」の声明によると、具体的な改善案が提示されるまでストライキを続けるとのことだ。

近日中に私は日本の魔法郵便局とグリフォン便に従事する人々のもとへ赴き、両者の言い分を聞きに行きたいと考えている。

願わくばこのストライキから、よりよい魔法郵便の形に繋がっていくことを望んでやまない。

2018.8.2

追記(2018.8.11)

グリフォン便に従事する騎手とグリフォンたちのもとへ取材に行ったものの、剣呑な雰囲気にあてられたグリフォンたちに蹴り飛ばされつつき回され、全治半年の病院送りにされた。

騎手の方々がうまく抑えてはくれたようだが、“自分たちは本気だ”と理解させるための贄とされたようだ。

読者諸兄、覚えておいてください。グリフォンキックはやばい。

用心して対衝撃魔法のかけられた革衣を着ていたのだが、鋭い爪痕が衣と記憶に深々と刻まれる結果となった。「それがなければ自身の背中をじっくり見ること」になったとは主治医談。

追記(2019.2.2)

怪我が治ってようやく自分の仕事机に戻ってみれば、半年前の取材記事が残されたままであった。

どうやら去年の夏の魔力嵐による遅延魔術の暴走が原因で当社の時間も進まず、世に出されぬままになっていた模様。すでにストライキは収束しているものの、再びグリフォンに蹴られて病院送りにされるものがいないように世に出しておく。

余談ではあるが、久しぶりにペンを持てばグリフォンのくちばしを思い出してしまい、字がのたうつ蛇のようになった。フクロウ便のフクロウにさえ一瞬身構えてしまう。しばらく鳥類への取材は控えておこうと思う…。

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