
アーティセンナ美術館の特別展として絵画魔法展が開催されることが発表された。
絵画魔法の展示は、基本的にレイラインの影響が少ない郊外で行われる。首都アーティセンナでの絵画魔法の展示は500年ぶり2度目。
開催にあたり、展示される絵画は額縁による魔法強度の調整と『花の帽子飾りをつけた若き魔女』によるカウンセリングを受け、当日の状態によっては展示内容を変更する。
展示内容が確約できない点について、『花の帽子飾りをつけた若き魔女』はこのように語った。
前回の絵画魔法展では、観賞されることに慣れない絵画魔法がパニックを起こし、魔法暴走を起こして死傷者を出してしまった。魔法使いがそうであるように、絵画の性格も様々。展示される、観賞されることを第一の喜びとする絵画を集め、万全の状態で臨むつもりですが、場合によっては展示の中止、中断に踏み切る必要もあります。
今回の展示では、『花の帽子飾りをつけた若き魔女』自身も展示される予定。人と絵画の対話をコンセプトとした絵画魔法らしく、観覧者との対話も展示のひとつとなる。
他、先日絵画魔法化した『猫の集会』や、レン・パーティカンの連作『舞踏』が展示される予定。いずれも絵画猫との触れ合いや、幻想魔法を利用した空間を見せる展示となり、絵画魔法ならではの内容となる。
中でも注目されるのは『舞踏』シリーズ。『赤の舞踏』が起こした魔法暴走、『花の舞踏』の真作報道と話題の多かった彼女たちだが、絵画魔法展では本来注目されるべき名画としての美しさを見せてくれるだろう。
絵画魔法展の開催は9月20日から1ヶ月間。状況によって、入場規制や展示期間の短縮が行われる場合がある。