飛行船停留所で絵画魔法が暴発 未認可画商による密輸が原因か

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昨日、首都郊外にあるクラヒル飛行船停留所で爆発が起きた。現場は一時騒然としたが、けが人は出なかった。

密輸された絵画が爆発の原因とみて、警察は自称画商の男に任意同行を求め、容疑がかたまり次第書類送検する見込み。

ドローレス王国では、未認可の画商が外国から絵画を輸入したり、国内で絵画を取引したりすることは禁止されている。王国内を通る特殊なレイラインの影響で、描かれているものが魔力を帯び、絵画そのものが魔法陣のような役割を果たしてしまうためだ。

絵画魔法研究家で自身も絵画の『花の帽子飾りをつけた若き魔女』氏は絵画魔法について、「専門家以外にとっては、読めない言語で書かれた魔法陣のようなもの」と指摘。

「その魔法陣が炎を出すものか、大災害を引き起こすものかも分からないのに、魔法陣を発動させてみようと思う方はいないはず。ドローレス王国では、絵画がその“読めない魔法陣”なのです」

ドローレス王国の画商は、絵画魔法師の国家資格を取得したのち、認可画商の元で5年の下積み期間を終えてようやく独立が認められる。いわば絵画魔法のプロフェッショナルだ。

「特に首都とその周辺はレイラインの影響が強く、国内の他の地域では無害な絵画でも暴発してしまう危険性がある。管理が不安だと感じる方は認可された画商に相談するか、魔力を遮断する額縁を利用してほしい。絵画は人に見られることが喜び。人を傷つけるのは本意ではないのです」

今回暴発した絵画は、レン・パーティカンが描いた舞踏シリーズの1枚『赤の舞踏』。赤いドレスを着た乙女と火トカゲたちが踊る名画だったが一部が焦げ、現在は首都から離れたメンナの絵画魔法研究所で修復作業が行われている。

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