「勇者を育てたかった」 村を焼き続けた老人を逮捕

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先月発生したレドルフランケ地方ガラド村の焼失事件に急展開があった。

事件直後のガラド村から生き残りの少年を誘拐したとして、警察は近くの森に住む自称賢者の老人(年齢不詳)を現行犯逮捕した。保護された少年にけがはなかった。

調べに対し老人は「勇者を育てたかった。そのためには、故郷のない子どもが必要だった」「子どもが育ったらまた村を焼いた」などと供述しており、警察は老人が善悪判断に関わる感情阻害の呪いをかけられている可能性も視野に入れ、慎重に捜査を進めている。

レドルフランケ地方では、十数年周期で村が焼失する事件が発生。放置された焼け跡や農地が荒れ、住みついた魔法生物が近隣の村や街道に出没するといった問題に悩まされていた。ガラド村をはじめとした村跡地からは火炎魔法を使用した痕跡が発見されており、老人が関わっている可能性が極めて高い。

捜査当局は、焼失した村や生き残りの元少年らについて、広く情報提供を求めている。

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