打刻遅延魔術疑惑のブラック結社を摘発 2次被害多数か

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ここ数年間増加し続けているブラック結社に対し初の摘発が行われ、各方面より期待の声があがっている。

秋の訪れを感じる9月のこの頃、中央魔道局はかねてよりマークしていたヤマトのブラック結社「刻意」を打刻魔術改ざんの疑いで摘発した。

「刻意」は食品の保存容器などに使われる擬似時間停止魔術を開発し業界最大手とされていたが、以前から過酷な勤務体制のブラック結社として有名だった。

3年前から魔術結社に義務付けられている打刻魔術により、勤務時間をはじめとする勤務体制の問題が明るみに出ると思われていたが、「刻意」の記録に一切の不備はなく、退勤時間を調査しても通常の時間で業務を終了していた。勤務体制の実態は社員からの告発に頼るのみであったため、確実な物証を持たない中央魔導局は手を出せなかった。

ではなぜ今回摘発に成功したのか? それは先日発生した夏の風物詩、魔力嵐に原因がある。

魔力嵐は術式をかき乱し誤作動させてしまう性質があるため、この時期は結社も休みになることがほとんどなのだが、「刻意」は秘密裏に業務を敢行。その結果、打刻魔術にかけていた遅延魔術が魔力嵐によって暴走し、周辺の事物へ影響を及ぼしたことで打刻魔術改ざんが明らかになった。

遅延魔術の正体は、彼らの扱う擬似時間停止魔術の応用魔術。社内にかけることで時間の流れそのものを止め、その間業務を行っていたことが判明している。

中央魔道局は他にも類似した手法を用いている結社があると考え、近く一斉摘発を行う予定であると発表した。

なお、遅延魔法の暴走により近隣の結社、媒体、存在の時間が停止している可能性があり、中央魔道局は注意を呼び掛けている。

追記:いつの間にか2月になっていたの、これじゃん

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コメント

  1. nnB より:

    うわ、私も1月がやけに短いなと思ったんですよね。

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