「魔除けチャレンジ」に警鐘 魔族を中心に流行

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「魔除けチャレンジ」と題した動画配信が、動画配信・投稿サイトMahoTubeを中心に流行している。一部のアーカイブ動画は事故映像として公開が停止されている。

魔除けチャレンジは、魔族や悪魔が魔除けを着用し、自分の耐魔力や度胸を試す様子を映した動画配信のこと。主にアクセサリー型の魔除けが使用され、中には一人で複数の魔除けチャレンジ動画を配信している上位悪魔もいる。

投稿者の耐魔力によってはなにも起こらないが、中には重大な事故が起きたとして視聴者に通報された、もしくは巡回する電子精霊によって配信が停止された配信も複数存在する。首飾り型の魔除けを着用した例では、配信者の頸部が切断され、魔界への強制退去や消滅の瞬間が撮影された。このアーカイブ動画は配信終了直後から公開状態になっていたが、現在はシステムによって非公開になっている。

影響は魔除けメーカーにも及ぶ。複数の魔除けチャレンジ配信を成功させていた上位悪魔を強制退去させた「スケイル224」を製造した魔除けメーカー「ワイズスケイル」は、強制退去の様子が配信された直後、一時オンラインショップに繋がりにくくなった。現在も「スケイル224」は品薄状態で、殺到する注文や問い合わせへの対応に追われている。

ワイズスケイルは公式Mebページで魔除けチャレンジについての声明を発表。「スケイル224」を着用して強制退去した悪魔について「本当に残念」とコメントし、危険な配信へ注意を促した。

魔除けは本来、魔法の得意でない人間が身を護るために作ったもの。悪魔や魔族といった種族が触ることすら考慮していない設計であり、着用したらどうなるかは製作者であっても分からない。 ある意味では魔除けの効果を証明してくれてもいるのだろうが、護るための設計で他者に甚大な損害を与えるのは本意ではない。 

また、「スケイル224」について殺到している問い合わせへの返答として、「人間が着用しても影響はない」としている。

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