政治ニュース・地面党に“魔法地震”疑惑

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先日、ナンデヤ北部一帯を襲った地震について、与党である地面党(じめんとう)による魔法地震(人工地震)だったのではないかという疑惑が拡がっている。

チャンターなどのSNSでは、「人工地震なんて空想科学(ファンタジー)の産物」と馬鹿にする意見が大半だが、信じこむ者もいる。

彼らは傍証として、「地面党は農業関係者や土木関係者など土マナ関連の団体と繋がりが深いこと」、「対立するヒト族の支持が厚い仰山党(ぎょうさんとう)の本部が破壊されたこと」、「近年、地面党以外に政権交代するとすかさず大地震が発生し、それをきっかけに地面党が再び政権を手にする局面が繰り返されたこと」といった理由を挙げている。

この疑惑について、ヒト族の支持が厚い仰山党のシェー委員長は予算委員会で証言を求めた。ヤベー総理が応じたが、証言にあたって宣誓に用いる魔法証紙について、一般的なサンコウニン証紙でよいとする地面党と、嘘をつくと呪いが発動する最高レベルの魔法証紙「ンカンモン」を用いるべきとする仰山党とで意見が割れた。

なお、現政権は「年金開始年齢を種族に関わらず一律65歳とする」という年金改革法の実現を目指しているが、これは地面党最大の支持層であるエルフ族が有利すぎるとして国内外から非難の声が集まっている。

この件で連立を解消した獣党(じゅうとう)とゴブリンの生活が第一からは、地面党が意図的な魔法地震を起こすとは考えづらく、むしろ地面党がTPPなど無理な農政で大地精霊を怒らせたことが原因であるとして、近く農務(ノーム)大臣の不信任決議案を出すと明らかにした。

こうした審議の中でアラソウ財務相が「生きる価値が無いから短命」「特定魔法技術の有無は国防に影響する」「ヒトはゴミのようだ」「被災地でダークエルフがスリーパーセルとしてテロ活動」など不適切な発言を繰り返し、野党だけでなく与党内からも批判の声が上がっている。

被災地では、災害復旧よりも政局を優先する国会に政治不信の目を向けている。

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