【注意喚起】ショックバトンにご用心

王立魔法生物学研究所(王魔生研)の朝倉です。

海、山、川、魔界、天界などの自然に触れるレジャーは楽しいものです。

特に南国の、河口からジャングル内の川を遡上するツアーなどは、普段図鑑などでしか見ることのできない魔法生物に触れる大チャンスです。

そんな旅行に際して、王魔生研より注意喚起をいたします。

ショックバトンの誤用にご注意ください。

ショックバトンは、電撃魔法と衝撃波魔法を、害獣対策用に特化させて組み込んだ杖です。最近、効率化や安全対策の向上が重ねられ、とても便利になってきていますが、毎年悼ましい事故が発生しています。特に、安全対策が甘い、旧タイプのショックバトンでの事故が多く報告されています。

それは、マッドカッター (Novacula tenebra) と呼ばれる、手のひらサイズのカニのようなエビと関連した事故です。
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魔法を禁止されていた少年が魔力アレルギーを発症、行方不明に

昨夜、プロティリング家の御子息であるレギタン=プロティリング氏(16)の誕生日パーティーが催された。

プロティリング家では16歳以上でなければ魔法を使用できないという独特の決まりがあり、レギタン氏は魔力を帯びた物に触れることも叶わず、頻繁にそのことについて不平を漏らしておられた。

パーティーでは、レギタン氏は「今日で16歳になってやっと魔法を勉強できる」と興奮なさっている様子だった。

しかし、贈られたプレゼントの1つに魔力で動く人形があり、それに触れた途端にレギタン氏は悶えながら倒れてしまわれた。

レギタン氏はすぐに病院に搬送されたが、治療室内でショックを起こし、突如医師の目の前で消失。至る所で、レギタン氏と思われる少年が突然現れて消えたという。その中には、病院から230km離れた場所での目撃情報もあった。

レギタン氏の目撃情報は、彼が病院で消失してから約一時間後のものを最後に途絶え、以降レギタン氏は現在も行方不明である。

病院の院長はこのように証言する。

レギタンさんの症状は、最近増えてきている“魔力アレルギー”の症状そのものでした。

しかし、あれほど重篤なものは見たことがありません。

搬送されてきたレギタンさんは身体中に鳥類の羽毛や、爬虫類の鱗や、獣の牙のようなものが生えていて、彼が叫び声を上げると強力な魔力波が発生して看護師たちを吹き飛ばしました。

そばに置いてあった医療器具は空中を飛び交ったり、グニャグニャに変形したり、虫に変身したりしました。

レギタン氏が消失したあと病院内を清掃していると、病院の間取りが大きく変わっていることに気づきました。滅茶苦茶に増築を繰り返したように、謎の部屋や廊下が増えていたんです。

千里眼持ち、魔術師、占術師による大規模な捜索が休みなく行われているが、未だ手がかり1つ見つかっていないという。

新しい情報が入り次第、記事でお伝えしようと思う。

異界へ繋がる可能性 異常な鏡に注意喚起

「鏡に自分が映らない」「鏡に知らない景色が映っている」といった通報が、先月末から各異界で多発している。

原因とみられているのは、ウェールフビヤンド界で発売中の魔道具「マジックミラー」の自動術式更新だ。

マジックミラーは、所有者同士がマジックミラーをリンクさせ、離れていても顔を見ながら話すことができる手鏡のような魔道具。今回の術式更新では、鏡にものを触れさせ、話している相手に贈ることができる機能が追加された。

しかし、自動更新された術式に問題があり、マジックミラーが意図しない鏡とリンクしてしまう不具合が頻発。急激に増加した魔道具等の盗難や紛失、ヒトを始めとした生物の失踪も、今回の不具合の影響を受けている可能性がある。

また、マジックミラーは時空の違う世界の鏡にまで干渉している。ウェールフビヤンド界では各地で「魔法を知らない」ヒトが相次いで見つかっており、国際治安維持部隊は異界人の保護を優先しつつ、同時期に他の世界で発生した紛失・失踪について調査を進めている。

Maho ONLINEは、多次元超越集約型ニュースメディアとしてウェールフビヤンド界国際治安維持部隊から協力要請を受け、マジックミラーの問題について広く情報を発信する。

鏡に知らない景色が映っている等の現象が起こった場合、鏡には近寄らず、「縁切り」呪文や「解呪」呪文で対処してほしい。

魔法が得意でないヒト、あるいは「魔法を知らない」ヒトにおいては、Maho ONLINEへ情報提供をしていただければ、ウェールフビヤンド界国際治安維持部隊が順次対処していく。

誤ってウェールフビヤンド界へ入ってしまった方は、国際治安維持部隊の最寄り拠点で保護を受けられる。

なお、元の世界へ戻ることができるのはマジックミラーの不具合が修正されてから。販売元のMirage me(ミラージュ・ミー)によると修正完了時期は不明であり、今後も同様の不具合が発生する可能性が高い。

史上初の「絵画魔法化」で絵画猫の大量召喚が発生

アーティセンナ美術館に展示されている絵画が魔法暴走を起こし、初めて「絵画魔法化」が確認された。

魔法暴走を起こしたのは、それまで絵画魔法ではないとみなされていた絵画『猫の集会』。多様な猫が庭でくつろいでいる様子がのびやかに描かれ、猫派の魔法使いを中心に人気の絵画だった。

『猫の集会』に描かれる主なモチーフは猫で、絵画魔法に必要な複数のモチーフや、属性を決定する統一された方向性がなく、絵画魔法師が「魔法陣のようなものを読みとれない」と結論付けたものだった。

今回の絵画魔法化、及び魔法暴走では、『猫の集会』を中心に猫が“湧きでてくる”現象が確認された。現在はレイラインの影響が薄いメンナ絵画魔法研究所に移され、魔法暴走は沈静化している。

湧きでた猫は「紙のように軽く、画材特有の匂いがした」と、魔法暴走に遭遇し事態の対処に協力した観覧客は語る。

メンナ絵画魔法研究所の発表によると、『猫の集会』の魔法暴走は別地点、あるいは別時空に存在する猫を召喚するものではなく、絵画と同じ素材でできた“絵画猫”を生成するもの。一連の騒動で絵画魔法師の管理外へ出てしまった絵画猫がいる可能性もあり、メンナ絵画魔法研究所は魔法使いへ回収を呼びかけている。

また、今回の絵画魔法化について、絵画魔法研究家の『花の帽子飾りをつけた若き魔女』氏は以下のようにコメントしている。

「『猫の集会』とても穏やかな絵画。絵画魔法になったのは、絵を見た人が抱いた感情が絵画に集まったためでしょう。癒されたい、猫と触れ合いたいというような感情に応えようとして、今回の魔術暴走に繋がったのでは」

このコメントを受け、アーティセンナ美術館は魔法暴走の再発防止策を提示。現在公開中の一部絵画について、『花の帽子飾りをつけた若き魔女』氏の協力で聞き取り調査を行うと発表した。

気まぐれ魔導書レビュー(マジックマーケット編)

瑞々です!

暑さもますます厳しくなってきましたが、皆さんしっかり耐えてますか?

自分は休みの日でも氷魔法が調節されているところを探して外に出歩くようにしてます。

最近やっぱり気候おかしくなってません?

水魔法使うとぬるま湯が出てきません?

自分の魔法の鍛錬が足りないだけ?

……そんなことはさておき、

自分のような魔導書界隈の端くれにいる者にとっては、この時期の風物詩ともいえるイベントが近づいてきました。

「第163回マジックマーケット」!

半期に一回開催されるマジケ。M163となる今回も、いろんな意味で熱いことになりそうです。

こんな記事を読んでる物好きの皆さんなら、今更マジケの説明なんて不要だと思いますが、この時期のマジケは、命に関わるレベルでやばいので、注意喚起もかねて。

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アトミカ族の女性 政府へ届け出をせず無断で死亡

牛の月16日未明、フラミア半島北部において大規模な爆発が起き、爆心地から半径約1.2kmの範囲が焼け野原となった。この爆発による死者は出ていないが、爆風で飛散したガラス片や木片などで60人余りが負傷した。

爆発の原因は、身体の80%が熱エネルギーで構成されていると言われる『アトミカ族』の女性 プロメット=ウラドゥムさん(200036552) が死去した際のエネルギー拡散と判明。

アトミカ族は死が近づくと身体が中心の一点に向かって徐々に収縮していき、死亡時に膨大な熱エネルギーを発散して消滅する。

そのためアトミカ族は身体の収縮が始まってから10日以内に、自分が存在している場所から最も距離が近い国の行政機関に『死亡前報告書』を提出しなければならない。

しかし、プロメットさんはこの死亡前報告書をどの国の行政機関にも提出していなかった。

プロメットさんが報告書を提出しなかった経緯は不明である。我々は彼女と5000年来の友人であったデーモン族の女性 殲滅のエルダールさん(7231)に話を聞いた。

あいつは自分の死に場所を自分で選びたかっただけだ。さぁ帰れ。親友を亡くしたばかりの悪魔にこれ以上何か聞くならここをお前の死に場所にしてやる。

フラミア自治政府は現在アトミカ族の死亡前報告を徹底するよう国際緊急事態対策機構に訴えている。

研究中間報告 ドラゴンが卵生を選択する理由

王立魔法生物学研究所(王魔生研)の朝倉です。

古来より根強い人気があり、それ自体でひとつの学問体系を成すドラゴン学(Dragonology)。

今回はドラゴンが卵生を選択することについて、新たな知見が得られたため紹介します。

ドラゴンの卵。初級錬金術の教科書でも紹介される最高の魔法触媒のひとつであり、同時に、採取においても最高難度の素材であることが知られています。昨今のドラゴン飼育法の改善にもかかわらず、いまだ天然のドラゴンの卵が効能においても最上であることから、高額で取引され偽物も多く出回っています。

さて、このドラゴンの卵に関して、このような疑問を持ったことはないでしょうか。

“卵で生まれてこなければ、盗られることもないのに”と。

ドラゴンの生態の多くは謎に包まれています。群れを成すものから単独生活を行うものなど様々であり、仔育てについても共通しません。卵を守り、孵った後も餌付けをする種から、自分のテリトリーの外に卵を産み付けたら放置をする種、さらに有史以来いまだ産卵が確認されていない種まで様々であることが報告されています。

しかし、これらすべての種に共通するのが、営巣地から卵が移動したのを感知する能力を持つことです。

もちろん、この能力にも種間で差があるため、留守を狙って卵を採取できる種もあれば、何千里も離れていたにもかかわらず、卵の採取が発覚してドラゴンが街ごと滅ぼした例もあります。新種のドラゴンによる被害について、この卵の採取仮説も含め、様々な仮説が王魔生研内でも検証され始めています。

近年まで、ドラゴンはこの特殊な知覚能力を持つため、卵生を選択すると考えられてきました。

ドラゴンは闘争が絶えない種であり、妊娠を選択した場合の戦闘における胎児の死亡リスクが高いことがひとつ。また、生態系の頂点に君臨し、営巣地に近づく他の動物が少ないことから、卵生の方が生存率が高くなると考えられます。

しかし、最近の研究結果から、どうやらそれだけが理由ではないことがわかってきました。

寒冷地に住むフロストリザード(Glaciatus属)の一種など、胎生のドラゴン近縁種における研究から、生活環境が著しく厳しい場合、かつて卵生だった種が胎生に進化することが明らかになりました。フロストリザードは、卵生であるフォレストレッサードラゴン(Acerunguis lustrum)が寒冷地に適応し、胎生へと進化した種であると考えられています。

このように、ドラゴンは厳しい環境に適応するため、胎生に進化するのが一般的です。

ドラゴンは、より強大で希少な種であるほど、他の生物では生存も難しい環境で生活することが報告されています。また、多産のドラゴンでも出卵数は胎生の動物種の出産数と大きく変わらないことから、出卵数を増やすといった生存戦略をとっていないことが知られています。

では、どうして卵生を選択し続けるのでしょうか。

ドラゴン学の権威であるアンダーソン教授との共同研究に、1,000年前の地層から発見された古龍の卵を孵化させ、飼育するプロジェクトがあります。現在、3つの卵のうち、2つを孵すことに成功し、ドラゴンの研究を大きく進歩させることに成功しました。この成果から見えてきたことがあります。

それは、ドラゴンの卵は条件を満たさなければ孵化しない、ということです。この孵化の条件については今後も研究が必要ですが、より一般的な種ほど単純な条件で孵化すると考えられています。また、もしドラゴンが胎生を選択するならば、この孵化の条件が出産の条件となり、条件を満たすまで胎児を抱えることとなる可能性が示唆されました。

つまり、より一般的なドラゴン種では、闘争時における胎児の死亡リスクと卵を盗まれるリスクの間のトレードオフで卵生を選択し、より希少な種では、出産条件を満たすまで胎児を抱えるリスクと厳しい環境リスクの間のトレードオフで卵生を選択したと考えられました。

現在、ドラゴンの近縁種であるレッサードラゴンや大蛇種の卵生・胎生選択から、中程度の環境リスクであると考えられる地域に生息する比較的孵化条件の緩いドラゴンが胎生を選択する理由について、研究を進めています。

今後の報告をご期待ください。

ウィザナリアを滅ぼしたドラゴン、新種と発表

学術都市ゾルドアは、ウィザナリアが滅亡した原因がまず間違いなく新種のドラゴンであると発表した。

元ウィザナリア領地、ヴィジョンディープの森林を調査中にドラゴンのものとみられる痕跡が多数発見されていた。痕跡には既存種との共通点がなく、複数の専門家によって新種と断定された。

国王の補佐官を務めるブラック・クリーナー氏によると、ウィザナリアの王都跡地でウィザナリア王の遺品を捜索中、飛竜隊の攻撃や大規模魔術の跡と共に、破損した記憶水晶も発見されていた。記憶水晶には、地に落ちた飛竜隊員とワイバーンを喰らうドラゴンの姿が映っており、見たことのない禍々しい角や翼の特徴に調査中の魔術師は度肝を抜かれたという。また、以前発見された鱗の分析結果も既存のドラゴンと一致していない。

ゾルドアはドラゴンの爪痕や吐いたブレスの痕跡などを採取・記録し、記憶水晶、鱗のサンプルと合わせて世界各国の専門家に送り識別を依頼したところ、返答は「このような種のドラゴンは見たことがない」というものだった。近く学会で新種として登録される。

また、このドラゴンが生まれた年代についての研究調査も進んでいる。数百年前からウィザナリア領内に生息していた可能性があり、同地域に残るドラゴンの逸話からも新種ドラゴンの特徴と一致する記述が見つかっている。

これまで最強とされていたのは旧ドラミルド国山林で見つかったアゴニスドラゴンだったが、ブレスの威力や国の壊滅状況から分析すると新種の強さは他の種を凌駕している。

ウィザナリア滅亡以降、新種ドラゴンの目撃情報は絶え、どの地域を縄張りにしているのかすら分かっていない。通常ドラゴンは山林を中心に世界中のあらゆる場所に生息する。

新種ドラゴンの居場所が不明であることから、世界各国はそれぞれ国民へ注意を呼び掛けている。

女子PPGA、マンマクラーレが大会新で連覇

空を翔ける「痛み」 唱え継がれる愛のまじない

第115回全国ペインペインゴーアウェイ選手権オリエント大会は11日、ウェルスマウント県ゼンデン市のハンゴンタン競技場で男女計8種を行った。女子ペインペインゴーアウェイ(以下PPGA)フリースタイルはメディケ・マンマクラーレが3,143kmで優勝。昨年の3,142kmという記録を自ら更新し、二連覇を達成した。

「呪文発祥の地であるオリエントで、満足のいく結果を出せて本当に嬉しい。このままでは私も飛んでいってしまいそう」とマンマクラーレは破顔し、記者団に語った。

かつての極東古代呪文のひとつ「痛痛飛行」というまじないを、治癒呪文として確立させ、競技化したのがこのPPGAである。

閉会式では、県PPGA連盟のカケバ会長、東方見聞社のカベニミ・ミアリ宣伝局長とショウ・ジニメアリー営業局次長らが「鍛錬を積み、また来年も怪我と誤射に気をつけながら力強い呪文を見せてほしい」と激励した。

大会の目玉となるか PPGA団体形

昨年新設されたPPGA団体形では、開催地であるウェルスマウント代表が男女共に優勝した。治療魔術に長けた種族を先祖にもつ彼らの強さは、やはり半端ではない。

この団体形は、3人で1チームを構成し、一つの形を同時に実演する。個人形同様に飛距離・正確さ・スピード・治癒力がその技術の合理性に適っているのかを競い合う。特に全員が息を合わせ、同じ形として呪文を唱えるため、その同調性が重要となってくる。パフォーマンス性も高く、大会の華と呼ばれる日もそう遠くはないだろう。

まだまだ競技としての歴史は浅く人口も少ないが、老若男女が親しめる競技として更なる発展が期待される。

※大会で使用された痛みは、運営局が責任を持って回収済み。

「時の流れ遅くならなかった?」報告相次ぐ=サテン町区

78週18日昼頃、カレス・ノワ中央部、サテン町区付近で、奇妙な報告が多数寄せられた。それは”時の流れが一時的に遅くなった”というものである。

サテン町区は、カレス・ノワ中央部の西に位置する居住者4,000名程度の町で、四方をヒュルレ山、ジフクサン山、呪泉地としても有名なジッポロ山岳等の険しい地形に囲まれている。また、町の南にはサテン銀鉱や南ブラテン・ミスリル鉱山などの鉱山が存在し、一期前から一種のマニアには観光地として話題となっていた。18日も観光団体などが訪れ、町の名所を満喫していたようだ。

そんなサテン町区で、時の流れが遅くなる現象「歪時」が観測された。事故や事件、呪術、集団幻覚によるものでは、と一時魔警隊に報告が相次ぐ事態になったようだ。

SNS「Witchila」に投稿された報告によると、およそ1分程度にわたって、最大で2/3程度の速度まで時間の流れが断続的・不安定に遅くなったとのことである。現在当該の投稿は削除されているが、さらなる事故・事件の可能性を警戒するよう呼びかける声もあった。

その後の調べによって、歪時は自然現象によるものだったということが判明し、意外な顛末に人々は驚きの声をあげている。

地学の専門家トゥヴィ・ケタシィ氏はこのように述べた。

「ヒュルレ山の地下水脈は、町の地下を貫く形で東から西へ伸びており、一種のトンネルのようになっている事が知られています。また、同じくヒュルレ山では時空性の魔石がしばしば発見されており、その純度は非常に高く、世界でも珍しいレベルのものです。先日の雨で増水した水脈によって流れてきた魔石が落石などで破壊され、今回の歪時を引き起こしたと考えられます。実際に、空間の歪曲を調べるシンチレータ上でも、町の地下から強い歪曲を検出していて、どういった過程で魔石が破壊されたかはともかく、自然現象ということでほぼ間違いないでしょう。非常に珍しい事象で、いくつかの古い文献に似たような事象が書き記されているだけとなっており、私も240年近く研究を続けておりますが、初めて聞きました」

また町区の広報担当者は取材に対し、「びっくりしましたが、事件でなくて本当によかった。むしろ、サテン町区の新しい目玉として積極的に売り出していきたい。まずは…もちろん、ご当地ウィッチド・クロック(※)からですね(笑)」とコメントした。

(※ウィッチド・クロック:強い魔力が込められた時計の一種。蓄積されている魔素が尽きるまで、何度かエネルギーを解放することで、使用する当人の時の流れを一時的にコントロールすることができる。その上非常に細かい時間を表示できるので、当人以外の時間の流れも正確に把握することができ、インテリアとしても魔具としても人気が高まっている)