茹だるような暑い夏、湿気でジメジメする地下室、氷魔法が手放せない……。あまりの暑さでスライムのように溶けてしまう前に、涼しさを求めて旅行へ行くのはいかがだろうか?
旅行雑誌トラベルピジョンの「今年の夏オススメしたい旅行スポット」にも選ばれた「水鏡の都 アスケーナ」。
オークツ湖の水中に存在する都市で、今年で成立400年の節目の年を迎えた歴史ある都だ。
今回はそのアスケーナで一押しのスポットやイベントを3つ紹介しよう。
●夏の思い出作りにおすすめ「水竜祭」
初めに紹介するのはアスケーナを代表する祭り、「水竜祭」だ。水中都市として存在するアスケーナには銀の水竜と魔女の伝説があり、白銀と水竜はアスケーナの象徴にもなっている。
水竜祭では例年魔道具の露天市がひらかれ、銀鱗のケープに身を包んだ人魚達が舞い踊り自然からの恵みを祝うが、都市成立400年の節目でもある今年はそれに加えて水中花火大会やシーサーペントレースが行われる予定だ。
水中で花開く花火の美しさもさることながら、シーサーペントレースでは騎手として飛び入り参加もできるとのこと。特別な騎乗免許はいらないが、猛スピードで水中を泳ぐため酔い止め薬を持参することが推奨されている。
アスケーナ名物「ドラゴンナッツヌガー」を齧りながら水中花火を眺めるもよし、騎手としてシーサンペントレースの優勝を狙うのもよし。忘れられない夏になること間違いなしだ。
>>アスケーナ市役所「水竜祭」企画本部
アスケーナ市中央ボードノワール1-21
魔水晶番号xx-xxx-xxx
念写水晶番号xx-xxx-xxx
●アスケーナといえばココ「ラムネムミッチの金魚堂」
アスケーナという地名には聞き覚えがなくても「ラムネムミッチの金魚堂」は知っている……という魔道具通の魔法使いはいるのではないだろうか?
金魚堂店主でもあり、優れた魔道具職人のラムネムミッチ氏が手掛けるアダマンチウム製の鍋や乳鉢は、有名大学の指定魔道具にも選ばれるほどだ。
アスケーナの金魚堂本店では、夏を迎えるにあたって「ウンディーネ召喚冷風術式三十五号」や「カリュブディス式回転洗濯術式四号」を先行販売している。特に「ウンディーネ召喚冷風術式三十五号」は見事な出来栄えで、三十四号と比べて召喚する精霊の負担を三割減少させることに成功している。「今年のグッド・マギデザイン賞はラムネムミッチ氏の魔道具が受賞すること間違いなしです」と弟子のエトン氏は誇らしげに語ってくれた。
今年の成立400年記念の水竜祭に合わせて、夏の納涼魔道具や術式のセールも行われる予定だ。爆発痕や焦げのある鍋を思い切って新調してみてはどうだろうか?
>>「ラムネムミッチの金魚堂」
アスケーナ市アプリコット横丁2番地5-8-99-36-ozu.
魔水晶番号xx-xxx-xxx
●使い魔達も大喜び!「フリョッハ・フーフ・ケルピー牧場」
水中都市であるアスケーナにはたくさんの魔法生物たちが暮らしている。
クラーケン、ヒッポカンポス、サハギン、セイレーン、シーサーペント、ウンディーネ、マーメイド……。その中で水辺に住み、使い魔としても人気のケルピーを扱う、ケルピー専門牧場がアスケーナに存在する。それが「フリョッハ・フーフ・ケルピー牧場」だ(以下FHK牧場と記す)。
FHK牧場では「絹のように艶やかで美しい毛並み」とも称されるケルピーたちを育てている。漆黒、黒緑、榛、鳶、栗毛、藍色、浅葱に白磁……ケルピーの毛色の種類にかけては世界一といっても過言ではない。
ケルピーは獰猛な肉食種だが、馬勒をはめていれば大人しく人間も襲わない。だがFHK牧場ではあえて馬勒は使っていない。
「確かに馬勒をはめれば赤ん坊だってケルピーの手綱を握れます、でも、生まれたままの自然の姿こそがケルピーの美しさの源なんです」と牧場主のディーン氏は話す。
ケルピーは凶暴な肉食種であるため、この牧場ではいわゆる「ふれあい体験」などといったものは行っていない。その代わり、ケルピーたちの運動時間外であれば、水草の広がる運動場内を走り回ることができる。魔法使いに限らず、使い魔も入場が可能で、使い魔登録さえ済んでいれば大型種の魔法生物も運動場を利用することが可能だ。
美しい水中都市で使い魔達の羽を伸ばし、やわらかな水草に寝転んで水底から湖上の太陽を眺めるのもいいかもしれない。
(牧場のケルピーの使い魔契約については牧場主ディーン氏に要相談とのこと)
>>「フリョッハ・フーフ・ケルピー牧場」
アスケーナ市ディラドゥブ8-2
魔水晶番号xx-xxx-xxxx
●まとめ
他にも、記事には載せきれなかった隠れた名店や絶景スポットがアスケーナにはたくさん存在している。
今年の夏は水鏡の都市アスケーナを訪れ、暑さを乗り切るのはいかがだろうか?
>>「水鏡の都アスケーナ」へのアクセス方法
1.オークツ湖の中心へ箒、または浮遊魔法、または船で接近する。
2.アワクラゲの体液とバジリスクの血を2:1で配合したインクで「ハシバミとドラゴン」モチーフの魔法陣を書き、水の属性で門の魔法を発動する(魔法陣を書くのは湖面、水面、空中、紙面、どこでも構わないが消えるインクで書くこと)。
3.戸惑いの霧魔法が完全に消え、水中に逆さまのアスケーナ市が目視できたらオークツ湖へダイブする。湖面が門の魔法で鏡門となり、アスケーナ市への道が現れる。
※オークツ湖の水上には目印がありません(門の魔法を使わなければ湖の中は何もないままです)アスケーナ市が見つからないからと言って破壊魔法等の行使はおやめください。大掛かりな破壊魔法を検知した場合、魔法警察に通報します。
※どうしても門の魔法の発動ができない場合は最寄りの魔法警察をお尋ねください(オークツ湖から北東に50キロ バルバ町交番)