先日より公開された新作映画「針井ぽた男とパノプティコン」が快調だ。
ある日届いた万能装置「スマートフォン」に誘われ、存在しないとされた科学を学ぶ学校へ通うことになった針井。メガヒットを記録した名作「針ぽた」は今作で三作目となる。
魔法というものはどうしても血筋や才覚、個人の力が大きな割合を占める。その点、科学が描き出す機械とAIの世界は実に魅力的だ。知らぬ知識はすぐに調べることが可能であり、どんな災害も直ちに感知し大事に至ることはない。光を灯すのにも暖をとるにも油も魔術も必要なく、食料はいくらでも量産できる。まさに天国だ。
しかし本作はその明るく快適な世界に暗い影を落とす。
「銃」と呼ばれる人殺の兵器、それを操るとされる犯罪者の登場。科学世界の牢獄と監守、そして隠された秘密。迫りくる恐怖を前に針井たちはどのように立ち向かうのか?
展開から目を離せない。