大手杖メーカーのオーク社が昨年末販売を開始した「汎用型軽量杖」による魔法暴発事故が多発している。
通常の杖は職人が使用者に合う杖を1本ずつ選び販売しているが、サイズが26cm〜と少々持ち歩くには長いため、近場への外出時に不便だという声があがっていた。
今回問題となっているオーク社の軽量杖は一律13cmとなっており、気軽に持ち歩ける杖として販売開始前から話題となっていたもの。そんな軽量杖による魔法の暴発の9割は、手軽さ故にホルダーを使用せず裸のままポケット等に入れ持ち歩く人たちによるものだという。
先日起きたバスターミナルで学生のカバンが急に凍結した事件や、中央銀行で起きた連続発火事件も、裸のまま持ち歩かれていた軽量杖によるものだったとの発表があった。
この一連の騒ぎを受け、オーク社と魔法協会は、軽量杖に限らず杖を持ち歩く際には裸のままポケット等に入れないで、きちんと専用ホルダーを使用するよう呼びかけている。