新種“ハンサム”マンドレイクの密売疑惑 魔女狙いの犯行か?

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高位の使い魔レベルの知能を持ち、容姿端麗で、人語を解すると謳ったマンドレイクの売買が闇市場を中心に行われている。未認可の新種とされており、魔法生物省が調査を開始した。

問題のマンドレイクは、販売時は通常種と見分けがつかない苗だが、特定の手順を踏んで儀式を行うことで根が完全な人型に成長する。成長後は茎や葉の部分は消失し、儀式を行った魔女にとって理想的な男性の姿をとる。

成長したマンドレイクは忠実な使い魔として振る舞うが、惚れ薬のような芳香と主人の好みに最適化された容姿により、多くの場合主人を“骨抜き”にして主従を逆転させる。また、苗の成長段階で花が発生しないことから、人の手によって株分けされない限り繁殖できない種と推測されている。

調査のためマンドレイクを購入した本誌所属の女性記者は、儀式が完了したことを上司に報告し、上述の内容を含む記事を提出してから一週間後に消息を絶った。

“ハンサム”なマンドレイクの密売は誘拐目的の人間が行ったのか、それとも繁殖のために人間を利用しようとしたマンドレイクが行っているのか、現時点では分かっていない。

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