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【ドラコヴァリア】ムツビ・オロチ、王冠射程圏内

先日、日本で開催された「ドラコヴァリア シュテン杯(ハイダウン・15000)」で本命サザメ・ナキリュウを下し、見事ムツビ・オロチが一着を勝ち取った。

高低差の激しいハイダウンにおいて、地形の影響を受けづらい有翼種に爬行種が勝つという大番狂わせは多くの観戦者達を沸かせ、多くのファームや騎手達に新たな強敵の到来を示した。

ムツビ・オロチの育成を手掛けたシノノメファームの責任者、シノノメ=リュウジは「シュテン杯は前哨戦。本命はマーリン杯。王冠を落としてみせる」と、前回マーリン杯優勝竜のサンライト・クラウンへの強い意気込みをコメントした。専属騎手のヨモツ=アラタは「オロチは今絶好調。誰が相手でも負けはしない」と、こちらも勝利への強い自信を示す。

ドラコヴァリア四大レースの内の一つ「マーリン杯(ハイダウン・20000)」はエヴァ・ステイト公国にて9月開催予定。

ワールドアワーグラス、粒子落下速度が0.2%増加

レーヴァの「祈りの地」に設置されたワールドアワーグラス。昨日、その粒子落下速度が0.2%増加していることを観測したとバベルが発表した。

「祈りの地」は度重なる戦乱を経て、国々、そして、人々が平穏に生きられるように皆が祈りを捧げる場として多くの国の支援と共に建てられた施設だ。そして、その中心に設置されたワールドアワーグラスは幾多もの観測魔法を埋め込み製造された、砂の落下速度により世界の情勢変化を示す巨大な砂時計である。

つい先日、犯罪組織「宵の翼」が「終焉魔法の完成は近い。今こそ変革の時」という声明を発表したのは記憶に新しいが、バベルはこの件と「宵の翼」との関係を全面から否定している。

バベルは落下速度増加の原因を「一部地域の緊張から」とし、レーヴァ国王は「世界のメンバーとして、皆には相応しい振る舞いを求める」とコメントを残した。

 

(この記事に対する意見等は、転送魔方陣に「En’akrik Mag’lio」の一文を記述の上、転送くださいませ)

子供が夢に溺れた結末 危険なプール

15歳の人間と34歳のエルフの2人組が、彼らの通う学校のプールの中で意識を失っていたところを、夜間の見回りをしていた警備員の人間に発見され病院へ搬送された。幸いにも2人とも命に別状はなく、意識を取り戻している。

警備員の話によると、学園内を見てまわっている際、探知魔法によって不審者の侵入を知り、急いで駆けつけると2人の少年がプールいっぱいのゼリーの中で溺れていた。警備員はゼリーを削り、中にいる2人の少年を救出して病院に連絡をした。

現場検証によると、少年2人がプールに貯まっていた水をすべてゼリーに変換する魔法を用いたことが明らかになった。プールの水をゼリーに変換した後に2人で乗って飛び跳ねていると足場が崩れて沈んでしまい、底に頭をぶつけて意識を失ったようだ。意識を取り戻した少年たちに事情を聴くと「プールの水をゼリーに変えたかった」「ゼリーにしたら弾んで遊べると思った」と自分たちの行いを認めている。

これらの事情を警備員に話すと「ゼリーに指を強く刺したら貫通するのが当たり前。ゼリーを大きくしてもかかる力が指から人体に変わったら沈むに決まってる」と呆れ混じりに語っていた。また、ゼリープールは職員たちの手によっておいしく処理された。

この2名には2週間の停学処分がくだされた。見通しは甘かったが、現実はゼリーのように甘くはなかった。

掃除からの解放 新型自動魔具ついに明日発売

自動魔具分野で業界トップのシェアを誇るモンドリ社が、明日から新商品「ルバーン」の販売を開始する。

すでに全国の小売店には商品が入荷され、陳列されて客の訪れを待っているという。

「ルバーン」は円盤型の魔具で、床からわずかに浮きあがってゆっくりと動きまわる。床のゴミを吸いとり、転移魔法でモンドリ社の塵芥処理施設まで自動的に飛ばすという仕組みだ。

これまでの商品とは異なり、使用者自身でゴミの処理をする必要がない。

さらには魔力が切れそうになると自動で魔力充填台まで戻るという機能付きで、

「使用者は一切何もしなくていいんです。放っておけば勝手に家をきれいにしてくれます」(開発担当)

とのこと。

これまでに発売されてきた掃除魔具では、浮上、移動、集塵などに風魔法を用いていた。しかしこの方式では、室内にある風属性魔法器具との魔力波共振により故障や暴発を引き起こすおそれがある。

今回は無属性魔法である重力魔法(参考記事:答えは“無”だった!「あの論争」ついに解決)を使うことでその懸念を解消。安全性を高め、さらに稼働時の騒音をほぼゼロにすることに成功したという。

「もう換毛期でも毎日床をコロコロしなくて済むんですね」(獣人族・H氏)

「剥がれた鱗が床材の隙間に入り込んで困ってたんです。明日の朝一番に買いにいきますよ」(サハギン族・O氏)

「これって私らは吸い込まれずに済むんですかね?」(小人族・M氏)

等々、期待の声も続々と上がっている。

希望小売価格は四万ゴールド(税抜)。機能の割には良心的な値段といえるだろう。

毎日家を掃除してくれている妻の負担を軽くするため、明日は私も早起きして近くの店に向かうつもりだ。

「たくさんの人が買いにくるんだろうし、もし買えなくても気にしないでいいのよ。そのときはあんたが床を這い回ってゴミを舐めとればいいんだから」(妻氏)

優しい妻を持てて、涙が出るほど幸せである。

アリタ彗星 誘致に成功

国立商産業院素材管理課は本日、かねてから観測を重ねていたアリタ彗星の誘致に成功したと発表した。

アリタ彗星は字宙空間に含まれる希少な魔力素を含有した氷や、古代魔術式を内包した月の塵などを多く含む特定箒星体のひとつ。シリウスの位置や月引力などの一定条件がそろった場合にのみ発生・飛来するもので、今回の飛来はおよそ150年ぶりとなる。

前回の飛来時に採取した素材から、月と星の位置から移動魔術の精度と安全性を革新的に向上させる魔術式が解明されており、今回の飛来にも期待が高まっていた。

彗星の着陸地はウィステリア地方北西の旧皇立星読院跡地を予定しており、同課は本日から起算して二回目の満月の日に合わせて着陸させる方向で調整を進めている。

着陸後は特殊素材調査保存委員会による冷却保存魔法の構築が開始され、当該魔法が成立次第、一般魔法使いの立ち入りや素材採取が開放される見込み。なお、アリタ彗星から採取された素材の加工には特殊魔具取扱員3級以上の免許の所有が必要となる。

霊峰穿たれる 内部から謎の構造体出現

20日午前11時頃、標高3000mを超える霊峰カラグシの山腹が、融解魔法により直径100mにわたって抉られた。犯人はいまだ発見されていない。

魔法省は、周辺の魔力の残滓や溶け落ちた森林の痕跡から、カラグシの北東300mの距離にあるトラクヴォル峠からの狙撃だとみている。また、発生時刻当時、近辺の森に住んでいたエルフ族の一部が、構築していた魔法陣を外部より操作されたと証言している。このことから、犯人はなんらかの方法で周辺地域の魔力を収集し、大規模な融解魔法を行ったとみられている。

近頃、現場周辺では集落倉庫や魔力貯蔵施設など、多岐に渡る施設が破壊される事件が相次いでいた。魔法省は同一犯によるものとみて調査を行っている。犯人に関わる情報として、小柄で身の丈を超える大きな箒を持った不審人物の情報が届いているが、事件につながる確たる証拠は得られていない。

また、今回の事件によって抉られた山腹から謎の構造体が出現していることも明らかになった。霊峰の中枢に位置するこの構造体は、現在見られる技術体系とは大きく異なったものが用いられており、関係者一部ではデッドロックに関するなんらかの施設ではないかとの意見もあがっている。

七人御佐姫、平均5.8人である事が判明 少子化影響か

【社会面・話題】
七人御佐姫
平均5.8人であることが判明 少子化影響か

厚生労働省によると2017年6月時点での全国国霊調査により判明。

七人御佐姫は一般的に7人で現れ、1人をとり殺すと現メンバーの1名が成仏、新たにとり殺された1名が新メンバーとなるシステムで運用されている。

しかし近年では1名が補充される前に既存メンバーが主に「飽きた」「別の尊みを見つけた」「メンバーとの音楽性の違い」などの理由から任意に成仏してしまう事例が増えているとのこと。

識者によると「少子化が背景にある。子供の山や海辺での活動が減少し、七人御佐姫との遭遇数そのものが減少していることがあるようだ。

また狐・狗・狸による神隠しや山への誘導も通信機器技術の発達により減少している。

こちらとの関連も調査が必要」とのことで、詳細な調査の実施が待たれている。

史上最年少のドラゴン遣い誕生 “最凶”のドラゴンを手懐ける

魔法使いとドラゴンの間で発生した大規模な戦争の影響で一時荒れ果て、最近復興を果たしたばかりのタルムの森で先日、驚くべき出来事が起こった。

「息子が大きな金色の卵を持って帰ってきたときは、本当に驚きました。危険だから捨てるように言ったのですが、言いつけを破ってずっと隠していたみたいで……」

戸惑いを隠しきれない様子でそう語るのは、先の戦争で多くのドラゴンを討伐した英雄、ジャネットさん(32歳)だ。彼の一族は古くから凶暴なドラゴンを討伐し、魔法界の平和を守ることを生業としてきた。

そんな中、彼の一人息子であるオリバー君(6歳)が驚くべきことを成し遂げた。我々魔法族を脅威に晒してきたドラゴンの中でも「最も危険」と言われるアルファルド・ドラゴンの卵を孵し、手懐けることに成功したのだ。

「名前はヴィーっていうんだ。もちろん僕が名付けました。ヴィーは甘えん坊で、いつも僕にくっついて離れないんだ。僕たち、とても仲良しなんだよ」

そう語るオリバー君の腕の中で、ドラゴンの子供が丸まって眠っていた。

この出来事は魔法生物学会に大きな衝撃をもたらし、多くの魔法生物学者たちを震撼させた。世界的権威とも言われるランドン・アンダーソン博士(156歳)は「今まで多くのドラゴンを研究してきたが、人間の腕の中で眠るアルファルド・ドラゴン種というものは見たことがない。この種はドラゴンの中でもとても凶暴であり、それ故に研究データもとても少ない。今回の一件で、魔法族とドラゴンの関係に大きな変化が訪れるだろう」と述べている。

長年争いを続けてきた魔法使いとドラゴンの間に、革新が巻き起こるかもしれない。小さなドラゴン遣いの誕生に、今後も目が離せない。

マンドレイク「抜いてみた」で青年3人重軽傷

動画サイト「Magitube」で人気を集めるマギチューバーの青年3人が、動画配信中に重軽傷を負った。

配信内容は「マンドレイク抜いてみた」。マンドレイクは数百年ほど前まで各地で多く見られた植物だが、現在はその数が激減し、国によっては天然記念物に指定されている。過去には魔法薬の原料として重宝されていたが、株数が減り、代替となる材料が多く見つかったため、マンドレイクが市場に出回ることはほとんどない。

青年たちは「マンドレイクを抜くと、伝承通り正気を失うのか?」というテーマで動画配信を開始。マンドレイクが生息するマリトーラの原生林(写真)に入り、見事に大ぶりなマンドレイクを発見した。

しかし、不用意に引き抜いたところ伝承通りの大絶叫。青年3人のうち2人はその場にうずくまり、その後めちゃくちゃな動きをしながら近くの木に頭を打ちつけるなどして、額を3針縫う大怪我を負った。残る1人は事前に耐魔力を込めた薬を耳に塗っていた為、ふらついて転び、膝を擦りむいただけだった。

現在生息するマンドレイクは他の野生種と交雑を繰り返しており、伝承のマンドレイクほど毒性が強くない。絶叫を浴び、発狂の末昏倒した青年たちも数時間後に目を覚ましたが、配信の前後のことはまったく覚えていないという。

マリトーラ原生林の管理人は、「まねしてマンドレイクを探しに来る人たちが出るので、これに懲りたら今後はこのようなことをするのはやめてほしい」とコメントした。

幻術木天寥(トリップ・シルヴァイン)で 初の逮捕者

幻術木天寥で、初の逮捕者が出た。逮捕されたのは、ネコ科亜人種・ケットシー族の150歳の男。

警察の調べによると、男は「普通の木天蓼では酔うことができなくなり、手を出してしまった」と供述。家宅捜査の結果、男の自宅から自分で使用すると見られる「幻術木天寥」の他、売買用とみられる2キロ近い「乾燥幻術木天寥」を発見したことから、組織的犯罪も視野に入れ慎重に捜査を進めていくと発表した。

幻術木天寥はその名の通り、使用をすると強い幻覚症状や多幸感を得る麻薬の一種。使用後は深い酩酊状態に陥り、依存性が強い。1回の使用で死に至ることもあるため、国際魔法警察連盟が世界的に使用が禁止していることで知られる。近年では通常の木天寥と偽り販売をする手口等も出てきており、警察は木天蓼を購入する際には販売免許を取得している店舗で購入するよう呼びかけている。

※幻術木天寥とは※
主にネコ科亜人種のみに効くとされている、近年新たに開発された違法合成麻薬である。通常の木天蓼に幻術魔法、催眠魔法を長期間かけ、生成される。
使用方法としては、乾燥させたものを砕いて粉末状態にして燻し吸引をする方法が一般的であるが、近年では酒に漬けこみ飲酒する方法も報告があがっている。
依存性は木天蓼の数千倍とも言われており、1度使用すれば幻術木天寥なしでは生活不可能とされる。100年前から劇薬として使用が禁止されている。
なお、木天蓼においては免許があれば販売可能な嗜好品である。